はじめに
どのようなスポーツでもそうですが、習うより慣れろとは言えど、最初から実戦経験を積めば自然と力が付くというわけではありません。初心者はまずゲーム形式に近い柔らかいミニゲーム練習に慣れ、徐々に実戦的能力を会得する必要があるのです。テニスの場合もそれは同様で、ミニゲームは効果があります。今回はそうしたミニゲーム練習のうち初心者に適したものを幾つかご紹介しましょう。
サービスボックスマッチ
サービスボックス(テニスコート内でサーブを入れる箇所:サービスラインとセンターラインシングルスサイドラインの一部で囲まれた前部分)の中だけでミニゲームを行う。そのようなサービスボックスマッチの練習があります。この方法は、いわゆるゴルフで言う「ショートコースプレー(本来より短い距離のミニゴルフ)」と同じで、より手軽なスキルでゲーム本来の楽しみを味わえます。あまり強く打ち返さず、軽くタッチするようにラケットを運ぶのが特徴です。どこまで相手のコートに返球できるかを競い合ってみましょう。1対1、3対3といったパターンがあります。
チェンジボールマッチ
柔らかいスポンジ素材のボールや空気圧を下げたオレンジボールを使うミニゲーム練習もあります。そうしたボールによってスピードやパワーが大きく抑制されますから、ラリースキルがあまり上達していない初心者もテニスの感覚を味わう事ができます。ただし、あまりこの優しいボール感覚で慣れてしまうと本来のプレーが上達しにくくなります。息抜きとしてのミニゲームだと考えると良いようです。
コートバウンドマッチ
ボールの反射や軌道の感覚を掴むためのミニゲームとして、「自分のコート内で一度バウンドをさせて相手のコートに入れる」という練習があります。こちらは初心者からプロまで幅広く行われているミニゲームです。範囲はサービスエリアに限定し、ボレーは使いません。
まとめ
以上がテニス初心者に向けたミニゲーム練習のお話でした。限られた優しい形式でゲームの雰囲気に慣れ、実戦へと挑みましょう。
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