はじめに
シュートがなかなか入らない、というのはよくあるバスケットボールの悩みです。練習し続ければ慣れて入るようになるかなと思って一生懸命にシュートをし続ける人もいると思いますが、実はその方法はあまり効率が良くありません。今回はシュートのコツに迫ってみましょう。
フォームを意識
前に「バスケットボールのドリブルはフォームを意識し過ぎない方が良い」という記事を書きましたが、シュートに関してはこの正反対。フォームを徹底的に意識する事でシュートの成功率が上がっていきます。ですからシュートの反復練習はむやみにゴールへ打ち続けるのではなく、フォームを丁寧に意識しながら行う方が良いのです。
シュート発射前
シュートを発射する前にもっとも意識しなければならない基本的な最初のコツ、それが両足を肩幅程度に開く事です。これによって自分の全身をカタパルト(射出機)のように安定させます。次の動作で重要なのは利き手側の足と肩を少し前に出し、膝を軽く曲げる事です。この時に足と肩が別々のベクトルに向かい体がねじれていると発射時にボールが安定しません。ボールはおでこの辺りに設置します。肘はカエルのように開き過ぎないように注意。肘を肩より少々内側に締めておけば、自然と脇が閉まります。この状態が理想的です。
ボールの持ち方
ボールを主に持つのは利き手です。その手の平全体でボールを支えるようにします。利き手ではない片方の手はボールバランスが崩れないように「そえるだけ」です。スポーツ漫画の金字塔『スラムダンク(井上雄彦著)』における名台詞(湘北対山王戦、劇的な逆転ゴールを決める直前に主人公の桜木花道が「左手はそえるだけ」と呟く場面)の通りです。
シュート発射時
軽く曲げた膝を伸ばし全身をバネのように使います。そのバネの力でボールを飛ばすよう意識をします。利き手はボールを指先で転がすように回転を掛けます。この時のボールはX軸(左右)がぶれないよう、ゴールに向けて真っ直ぐ飛ばす意識が必要です。また同時に、Y軸(上下)は大きく弧を描くように心掛けます。Y軸の弧が緩やかに描けていないと、バスケットボール・ゴールの構造上、リングの中にボールが上手く納まりません。ボールをリリースした後、指先は真っ直ぐゴールへ向けましょう。
まとめ
バスケットボールのシュートはフォームが適切である事が肝心です。フォームが安定していればゴールを決めやすくなりますし、その逆であればボールが簡単にリングに嫌われてしまいます。慣れるまでは形通りのフォームを意識し、シュートの反復練習をしてみましょう。
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