はじめに
ここでは、走り高跳びの指導案作成に役立つ内容をまとめていきます。
・走り高飛び指導案②〜技と練習〜
も合わせて御覧ください。
生徒の年齢に合わせた目標設定を
小3・4
運動を楽しく行い、動きができるようにする。短い助走から調子よく踏み切って高く跳べることを技能目標にしよう。また、運動に対して積極的に取り組み、ルールをまもって仲良くしたり、勝敗を受け入れるように指導しましょう。
▶短い助走での高飛び
・3〜5歩程度の短い助走から踏み切り足を決めて情報に踏み切り、高くとぶこと
・ひざを柔らかくまげて、足から着地すること。
小5・6
運動の楽しさや喜びに触れ、技能を身につけること。リズミカルな助走を習得できるようにしましょう。また、運動に進んで取り組み、約束を守り協力して、速用具の安全に気を配るなど競技への態度をしっかりします。
▶助走が5〜7歩程度の走り高跳び
・リズミカルな助走
・上体を起こしての踏み切り
・はさみ跳びで、足から着地すること
中1・2
記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わい基本的な動きのや効率の良い動きを身につけることができるようにする。また分担した役割を果たそうとする積極性を伸ばすことです。中学生になると、特性や技の名称を覚えたり、課題に応じた運動の取り組み方を工夫できるようにすることです。
▶いろいろな飛び方を試してみる
指導
小6の指導を例にとってみましょう。目標は「リズミカルな助走から踏み切って飛ぶことができるようにする」こと、「運動に意欲的に取り組み、分担された役割を果たし、安全への配慮を仲間とともに大切にできるようにする」ことと「自分に適した目標記録、練習の場、助走距離や踏み切りがわかり、仲間と動きのコツを見合ったり教え合ったりできるようにする」ことの3つに定めましょう。
指導の流れ
(1)安全に楽しく運動できるための説明をおこないます。用具の正しい使い方(バーの置き方)や、準備運動の大切さを教えましょう。
(2)踏み切りのコツを教えます。上手く跳べると真上に高く飛ぶことができます。コツとしては、振り上げ足や肩を高く引き上げ、深く踏み込むことを意識することです。
(3)空中でのフォームと着地を教えます。抜き足は横に開くようにし、振り上げ足は安全に着地できるようにしましょう。
(4)リズミカルに跳べるように、助走のコツをおしえます。声に出して、いつも同じ歩数で飛ぶことで、感覚がわかってくるでしょう。
(5)動きのコツに気をつけて、記録を測っていきます。このときに仲間での助け合いをするように指導しましょう。
(6)最後に、記録会を行い、高飛びを楽しめましょう。
評価
リズミカルな助走から踏み切って飛べているか技能を評価しましょう。記録だけでなく、直接みて、またアドバイスしてあげることが大切です。
意欲的に運動す、安全面やルールに気を配っているかを見ることで関心や態度の評価ができます。また、課題やコツを見つける姿は判断力があるということなので注意してみましょう。
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