はじめに
ルールや跳び方など、ハードル走の基本がわかったら、実践に入りましょう。実際に跳んでみて、うまくできる、できない、できないなら何が難しいのか、生徒自身で感じさせ、研究させることが大切です。また、普段の生活ではなかなか使うことの少ない、股関節の柔軟性も重要なポイントとなりますので、その大切さを伝えて準備運動をしっかりし、怪我のないように取り組みましょう。
準備運動・ウォーミングアップ例
・基本の準備運動に加え、特に股関節の柔軟をしっかりしておく
→柔軟であるほど抜き足も高く上がりやすく無理のない姿勢で引っかかりにくくなる
→思わぬ怪我を防ぐ
・基本的な走力はもちろん必要になるので、短距離ダッシュなどシンプルな走り込みも効果的
・ラダー(はしご)の中を細かいステップで走り抜ける
・低い障害物(ミニハードルやぶつかっても痛くない簡易ハードルなど)を同じ歩数、リズムで跳ぶ
→上方向への跳躍、歩数の計算、跳ぶリズムをつかむ
ハードルを使った練習法
①ハードルの横を走って実際に跳び、踏切足の歩数を合わせる練習
②ハードルの横を走って実際に跳び、抜き足を高く上げる練習
実際にハードルを越えることはせずにレーンの脇を走って、
ハードルを跳び越えるタイミングのイメージをつかむ
③何本か思うように飛ばせて様子を見、必要ならタイムを測定する
→その際、気を付けるポイントを一人ひとりにアドバイスしておさらいできると良い
④二人一組または何人かでグループを作り、お互いの飛んでいる時の癖などをチェックして教え合う(動画を撮り合うのも有効)
⑤自由練習(様子を見て④とあわせて取り組んでも良い)
タイム測定会
授業の最後、または中盤と最後にタイム測定会を行い、目標を持って取り組めるようにしましょう。
まとめ
ここでご紹介したのはシンプルな基本練習メニューですが、ここから生徒の希望や成長度合い、必要に応じて肉付けしたり、
慣れてきたらいくつかの練習レーンを設けて自分たちで選ばせるのも良いでしょう。
どのような練習が必要か、生徒たち自身に考えさせるのも良いかもしれません。
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