はじめに
中学実習生がサッカー指導を行う中で、基本技能や知識がある程度固まってきた段階で次に行いたいのが実践的な負荷を掛けるというものです。実際のサッカーゲームの規模をある程度限定したものから学生たちに慣れを与えてプレー感覚を磨かせます。今回はこのサッカーゲームについてのお話を致しましょう。
2対2
二人をペアとして、それぞれを攻撃と防御に分けるドリブル技術向上の為のミニゲーム練習があります。あるラインを決め、ディフェンス陣はオフェンス陣のドリブルを阻止します。ディフェンス陣が守ってオフェンス陣営側に設けられたラインをドリブルで超えれば得点。オフェンス陣がディフェンス陣をドリブルで突破して相手ラインを超えれば得点。と、このような具合です。ドリブル技能を磨くミニゲームなので「ボールを大きく蹴る」ようなチート行為は禁止です。
フットサル式
コートの縦方面を極端に狭めてゴールを大きくする方式のミニゲームがあります。こちらは総合的な実戦感覚を鍛える上で有効です。人数は4対4(ゴールキーパーは別)、オフサイドのペナルティは設けません。ボールを持ったプレイヤーはどこからの位置でもシュートができるようなコート範囲とする事で、積極的な攻撃性とそれを防ぐディフェンス能力が洗練されます。
フットサル式改
今度はコートの横方面を極端に狭めるミニゲームがあります。人数は4対4(ゴールキーパーは別)、オフサイドのペナルティは設けないという条件は同じです。この時、プレイヤーは縦方向に長い距離をできるだけ素早く切り込む為、縦パスを多用するよう意識します。先ほどの「どの位置からでもシュートができる」という状況がパスに変わったというわけです。カウンター攻撃の感覚を身に付ける有効な一手法です。
まとめ
以上が中学実習生も使えるサッカー指導内ゲームに関するお話でした。目的を持ちつつリフレッシュも兼ねて、楽しくプレー感覚を身に付けさせてあげましょう。
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