跳び箱が得意な生徒・苦手な生徒少なからずいるでしょう。 今回は跳び箱の実技テストについて紹介します。 実技テスト・科目
「開脚跳び」
実技テストにおいて必ず出る種目です。
中学校では5段・6段が平均高さになっています。
「閉脚跳び」
開脚跳びの次は閉脚跳びをするのが一般的です。
しかし、跳び箱の配置を横から縦に変えなければいけないので、効率よく行いたい場合は、前転跳びを先に行うなどの工夫を行うと良いです。
「前転跳び」
実技テストにおいて重要な科目です。
しかし、一歩間違えれば怪我に繋がる恐れがあり、大変危険な技になります。
練習風景を拝見して出来そうだなと思う生徒に対してだけ、特別枠として実技テストに取り入れるのも良いです。
「前方倒立回転跳び」
実技テストにおいては、取り入れる・取り入れないは問いません。
授業で前転倒立回転跳びを行った生徒が、大怪我をした事例もあります。
一歩間違えれば、死に至る可能性も無きにしも非ずです。
練習風景を拝見して確実に出来る生徒にだけ、特別枠として実技テストに取り入れることをオススメします。
実技テスト・評価方法
「開脚跳び」
実技テストでは1番初めに取り入れることをオススメします。開脚跳びは中学校では、5段・6段が平均高さになっています。まずは平均高さでテストを実施して、跳べた生徒は7段・8段とランクを上げていきましょう。
跳べなかった生徒は段を下げて、行いましょう。採点方法に関しましては、段の高さに伴って1~5の採点で振り分けます。
・4段跳べなかった生徒は、開脚跳びの時点で1評価
・4段跳べた生徒は、開脚跳びの時点で2評価
・5段・6段跳べた生徒は、開脚跳びの時点で3評価
・7段跳べた生徒は、開脚飛びの時点で4評価
・8段跳べた生徒は、開脚跳びの時点で5評価
というように段階を踏んでいきます。
「閉脚跳び」
開脚跳びを平均高さでクリアできなければ、基本的には閉脚跳びは出来ません。しかし、場合によっては開脚跳び4段をクリアできなかったけれど、閉脚跳びなら4段をクリアすることが出来たという生徒もいると思います。
そういった生徒を踏まえたうえでの採点方法を紹介します。
・4段の高さで閉脚跳び・開脚跳びのどちらも出来なかった場合は1評価
・4段の高さで閉脚跳び・開脚跳びのどちらかが出来れば、2評価
・4段の高さで閉脚跳び・開脚跳びの両方が出来れば、3評価
・5段・6段の高さで閉脚跳び・開脚跳びのどちらかが出来れば3評価
・5段・6段の高さで閉脚跳び・開脚飛びの両方が出来れば4評価
・7段の高さで閉脚跳び・開脚跳びのどちらかが出来れば4評価
・7段の高さで閉脚跳び・開脚飛びの両方が出来れば5評価
・8段の高さで閉脚跳び・開脚飛びのどちらかが出来れば5評価
・8段の高さで閉脚跳び・開脚飛びの両方が出来れば5評価+前転倒立回転跳びを行える権利を与える
こうする事により平等な評価が出来ます。
8段の高さで両方が出来れば、運動能力・運動神経共に高い水準にあると捉えて問題ないです。そういった生徒に対しては前方倒立回転跳びの練習をまず行います。
確実に出来るなと判断すれば、本人の意向を確認してチャレンジさせる事をオススメ致します。チャレンジさせる際は5段・6段の高さで行いましょう。
「前転跳び」
開脚跳び・閉脚跳びの次に難易度が高い技です。実技テストを行う際は、安全面を考慮して5段の高さで固定して行います。
前転跳びがクリアできた子は既存の評価に+1を付け加えましょう。ただし、開脚飛び・閉脚跳びの両方が4段の高さで出来なかった生徒に対しては安全面を考慮して中止するのが最良の選択です。
まとめ
跳び箱は1歩間違えれば大怪我に繋がる大変危険な競技です。
実技テストでは、安全第1で行いましょう。
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