はじめに
薬物乱用という前に、いかにして売人が学生たちを薬の虜にするのか、そこが気になるところですよね。売人自体が薬の中毒者であることが多く、言葉巧みに街角で「いい痩せ薬があるよ」「勉強に集中できる薬があるよ」などと誘ってきます。もしそういった売人に声をかけられた場合は、相手にせず、「いらない」の一言で済ませ、さっさとその場を立ち去るべきです。
薬物乱用が引き起こす健康被害について
例えば油性のマジックインキには「換気」の二文字が注意書きとして書かれています。なぜ換気が必要なのか。それは、油性のマジックインキにはシンナーが使われており、長時間閉め切った部屋などで作業を続けていると頭痛や嘔吐などの症状が出ます。これは、シンナーに含まれるトルエンという物質がそうさせるのです。シンナーを例に挙げましたが、他の覚せい剤や麻薬なども一度使ったら止められないという性質があって、健康被害に甚大な影響を及ぼすことになります。
薬物がもたらす社会問題について
薬物乱用は本人だけでなく、家族や友達など周囲の人びとにも影響を与えたり、社会的な損失をもたらしたりします。例えば、薬物を入手することが最優先となり、家族や友達を騙して金品を盗みそれを薬代に充てるなどといったことをしてしまいます。また、妄想や幻覚によって他人を傷つけてしまうこともあります。どれだけ取り締まっても薬物の売人は次から次へと現れ、言葉巧みに誘われるまま騙されて使用してしまう若者が多くいます。こんなときは、少しでも怪しいと思ったらすぐに逃げること、逃げられない状況に置かれた場合には「だって」「でも」「どうして」の3D作戦で粘り強く断るといったことが挙げられます。
まとめ
シンナーを例に、覚せい剤や麻薬などの中毒性について触れました。一度薬物依存に陥ってしまうとそこから抜け出すことは難しく、すぐに逃げること、3D作戦で粘ることで自衛していくことが大切です。
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