はじめに
中学校で体育の実習授業を行うに当たって、指導者である実習生は行うスポーツに関する最低限の基礎知識を獲得していなければなりません。もちろん、実習生も一般的な教養は理解している所でしょうが、改めて指導をする立場になると理論面の把握が十分ではない事もあります。今回はバスケットボール授業に焦点を当て、中学実習生に必要となる基礎知識のお話を致しましょう。
パス
バスケットボールでゲームメイクの要となる「パス」。このパスの種類は「スローパス」「チェストパス」「ショルダーパス」「バウンドパス」の4つに大きく分類されます。スローパスは片手で大きく振りかぶって投げるパスで長距離にも有効です。主に速攻時に使われます。チェストパスは最も使用頻度の高いもので、両手を突き出すように短い距離を移動させます。ショルダーパスは肩の上に押し出すようにして持ち上げるパスで、ゴール前の攻防時に有効です。バウンドパスはコートに一度バウンドさせる方法で、短距離から中距離の移動に有効です。
ドリブル
バスケットボールで攻撃時の要となる「ドリブル」。このドリブル・テクニックとして主なものは「フロントチェンジ(クロスオーバー:左右の切り替えし)」「ロールターン(身体を反転させる)」「レッグスルー(相手の股を抜く)」「インサイドアウト(フロントチェンジとみせかけるフェイク)」「バックビハインド(身体の後ろでボールをクロスする)」「シュート・ヘジテイション(シュートを打つとみせかけるフェイク)」があります。
シュート
バスケットボールで唯一の得点方法となる「シュート」。このシュート・テクニックとしては主なものは「ランニングシュート(レイアップ:走りこんだ後に片手でリングに乗せるよう放つ)」「ジャンプシュート(少し距離がある場所からジャンプをして行う)」「ダンクシュート(リングに直接叩き込む)」「タップシュート(リングからこぼれた球を押し入れる)」「フックシュート(身体を半身開いた状態で放つ)」「バックシュート(身体がバックボードの裏に入り込むような状態から放つ)」があります。
まとめ
以上が中学実習のバスケットボール授業で必要となる基礎知識のお話でした。技能の名称と内容を覚えておく事はスムーズな練習と身体反応を促します。ぜひとも覚えておきましょう。
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