はじめに
ここでは、ハンドボールの指導案作成に役立つ内容をまとめていきます。
・ハンドボール指導案②〜プレーヤーの名称と役割〜
・ハンドボール指導案③〜技の種類〜
も合わせて御覧ください。
特性
ハンドボールはサッカーに近いルールでプレイし,サッカーを大衆のスポーツとすることから考案された競技で,11人制競技から現行の7人制に移行発展し,7人制 ルールを採用してからコートが小さくなりました。ボールを手で自由に扱い,攻守入り交じって相手ゴールに投入して,一定時間内に得点を競い合う対人スポーツです。
ハンドボール教材の特長として次の点が挙げられます。
・攻撃や防御において,個人や集団技能の習得過程で,走・跳・投の運動能力を主体とした調和のとれたボディコントロールや総合的な持久力を養うのに適しています。
・ルールが容易でコート内を自由に動き回れるので,生徒一人一人が自分の動きや集団の動きを工夫しやすいです。
・他の球技と比較して,パスやキャッチなどのボール操作が簡単なので,個人や集団における戦術の学習を取り入れやすいです。
・チーム内における自分の役割を理解し,協力して意欲的に取り組もうとする姿勢を身に付けることにより,チーム内の信頼関係を育めます。
・練習やゲームを通して,ルールやマナーを守ったり,勝敗に対して公正な態度をとったりすることで,今後の社会生活における望ましい態度や行動につながります。
指導
チームの特徴を生かした作戦を立て,攻撃や防御を組織的に行う試合を楽しむことができるようにすること、チームの特徴を生かした練習を工夫することができるようにすること、チーム内で役割分担をし,組織的な攻め方や守り方ができるようにすること、相手チームの動きに応じた攻撃や防御が組織的にできるようにすること、相手チームの攻撃に応じた有効な防御や防御に応じた攻撃が理解できるようにすること、の5つを指導の到達目標にしましょう。
指導の流れ
(1)チームを編成したり、基本的なルールを説明します。
(2)シュート、各種パス、キャッチを練習します
(3)パスのフェイントといったものを使いながらミニゲームを行います。
(4)ハンドボール特有のパスの仕方を理解します。
(5)各種シュートの練習をします。
(6)速攻などの攻撃の作戦を理解します。
(7)ゾーンディフェンスなど守備の作戦を理解します。
(8)カットイン、ポストプレーを取り入れたゲームをします。
(9)作戦を生かして、リーグ戦をして楽しみましょう。
評価
ハンドボールの特性を理解して、作戦にを練り自分の役割に沿ってプレーできているか、また、パスやシュートなどの技能は高まったか、積極的にチームに貢献しているか、などが評価項目に挙げられます。
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