はじめに
ハードル走の動きに慣れ、自分で研究する方法を指導した後は、単元の仕上げとして実技テストを実施します。生徒にも判断の基準を共有し、より明確な目標に向かって研究、練習する材料となるようにしましょう。
ここでは採点の基準となる基本的なチェックポイントなどをご紹介します。
チェックポイント①助走〜踏み切り
・助走が十分につけられているか?
(スタートから全力疾走出来ているか?こまた走りになっていないか?)
・踏み切り足がハードルに近すぎないか?
(上方向に向かって跳び始めていないか?)
チェックポイント②跳躍中
・上半身が前方向に倒れているか?
・腕が前方に伸びているか?
・踏み切った足は地面と平行になるようしっかりと曲げられているか?
(ハードルをひっかけたりしていないか?)
・踏み切った足をしっかり上体に引き寄せてハードルを越えられているか?
・先にハードルを超える足は前方に向かってしっかり伸びているか?
・ハードルのギリギリ上を跳べているか?
チェックポイント③着地~次の踏切り
・着地はスムースか?
・着地後、失速することなくリズムよく次に踏み出せているか?
・三歩で次の正しい踏み切り地点にたどり着けているか?
チェックポイント④全体
・ハードルを倒したとしても、全体を通して、リズムよく跳べているか?
・タイムは基準点に達しているか?
(達していない場合も、それまでの個人記録と比較してどうかを基準に採点・評価する)
まとめ
実技試験の目的は、生徒の理解、意欲、学習の成果を見ることです。
タイム測定の結果の数字ももちろん大きな判断の基準になりますが、記録が平均に達しなかったとしても、学習意欲の向上や自己記録の伸びなど、一人一人しっかり観察して、それぞれをきちんと評価してあげられるようにしましょう。
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