はじめに
ここでは、小学6年生のリレー運動における特性と実態を提示していきます。指導案の作成にお役立て下さい。
リレー運動の特性
リレー運動は、通常の短距離走とは異なり、「バトンパス」に重点を置くスポーツです。個人としての「走る速さ」を追求することよりも、「いかにスムーズにバトンパスが出来るか」を追求することによって、走るのが苦手な生徒でも積極的に取り組むことが出来ます。また、チームを組むことによってタイムによる勝ち負けを競い合ったり、記録に挑戦するなどして楽しむことが出来ます。
自分だけで勝敗が決まるわけではなく、チームとしての勝敗になるので、個人で頑張りながら、仲間を応援することが出来る運動です。そして、より良いタイムを目指すために、バトンの渡し方に工夫をしたり、走る順番を変えるなど、チームワークも必要になります。
リレー運動の実態
実際、生徒たちからは「チーム同士で抜いたり抜かれたりがあって、最後まで勝負が分からないのが楽しい」「順番やバトンパスの方法を変えるとタイムが縮むのがやりがいがある」「チームごとの競争なので、仲間を応援したり、応援されたりすると、団結力が高まる」といった感想を得ることが出来ます。
しかし、一方では、「走るのが苦手だから面白くない」「走ると疲れる」「自分のせいでチームが負けるかもしれないから申し訳ない」「バトンを落とすとタイムが伸びるので怖い」などといった意見も少なからずあります。
つまり!!!
生徒たちに対して、テークオーバーゾーンでのバトンの受け渡しがスムーズにいくか行かないかで、いかにタイムが変わるかを授業を通して実感してもらい、チームワークの大切さと、バトンパスの大切さを伝え、個々の能力のみに頼らない「リレー運動」を教える必要があります。
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