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部活中に起きやすい怪我と対処法⑮ハンドボール

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はじめに

古代ローマの女性たちがエクスプリズム・ルデーレ(expulsim ludere)という競技を行っていました。ボールを手に持ってゴールを狙い、得点を競うスポーツです。その後は2000年に渡って細々と似たような競技が欧州各地で続けられていましたが、19世紀の終わりになって遂に国際スポーツとしての体系化が始まります。ハンドボールの誕生です。今回はこのハンドボールの部活動内における基本的な怪我と対処法を紹介しましょう。

主要な怪我

ハンドボールは動作性の激しいスポーツです。ボールパス・ドリブル・ディフェンス・シュートの連続活動を1試合(60分間)継続しなくてはならず、持久力と瞬発力が常時発動され続けます。連続プレーによる負担は「腰痛症」を引き起こす可能性が高く、単発のものとしては「ジャンパー・ニー(膝蓋靭帯炎)」「手指の外傷」が多いそうです。また格闘技の要素の強い接触プレーも多く、その際の動作によって「足関節捻挫」が起きる事も少なくありません。

応急処置法

腰痛症は急性のものと慢性のものがありますが、とにかく症状を自覚した段階で患部を安静にし、速やかに整形外科の診療を受けねばなりません。組織の小さな外傷や炎症は放置をする事によって状態を著しく悪化させるリスクがあります。足関節捻挫の応急処置は「打撲部位をすぐに氷や流水で冷やして包帯などで部位を固定する方法(通称RICEと呼ばれる処置法)」が基本です。この状態は24~48時間を継続する事が推奨されています。手指の外傷の処置は「消毒・保護」が一般的ですが、近年では消毒を行わない「湿潤療法」が有効だとも言われています。湿潤療法は(善良な体内の細胞も傷つけてしまう可能性があるので)消毒はせず、市販されている湿潤療法用の絆創膏を貼り付けます。ジャンパー・ニー(膝蓋靭帯炎)はジャンプを多用する競技で起こりやすい炎症で、処置としては運動の休止と十分な療養が必要です。

予防策

ハンドボールは肘・肩・腰・膝・足首といった部位全体に負担を掛けるスポーツであり、先の通り「ジャンプ動作」による炎症も起こりやすくなっています。これらの怪我を予防する為にはそれぞれの部位の堅固性・柔軟性をバランス良く保たねばならず、筋肉トレーニングとストレッチを相互に行う事が重要になります。またこのスポーツでは肥満も大敵です。肥満は腰椎と骨盤の連動性を弱体化させ腰痛症を誘引させやすい状態に陥らせてしまいます。よって生活習慣から注意をせねばなりません。

まとめ

ハンドボールは格闘家がコート内を活発に動き回るスポーツです。筋肉トレーニングによる身体増強を行って持久能力を養いつつ、生活習慣の整備と適切なウォーミングアップによって瞬時の対応能力を高めて、安全な競技参加に及びましょう。

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