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制服の歴史〜男子がズボンで女子がスカートの意味〜

小話

この記事では、制服が「男子がズボンで女子がスカート」となった歴史について解説しています。

こんな疑問を持ったり、子どもから聞かれたりして答えに困ったことはありませんか?

「男子がズボンで女子がスカート」なんて誰が決めたの?

そんな疑問にお答えします!

この記事でわかること
  • 男子がズボンで女子がスカートという価値観の歴史
  • 制服におけるジェンダーレスの取組
  • 授業で役立つ制服に関する小話
この記事を書いた人

名前:さとし
関西在住。元小学校教員。8年間教育に携わり、教員を退職。現在は体操教室の運営・体操器具の販売を行っています。

制服の歴史〜男子がズボンで女子がスカートの意味〜

この記事を読む前に、「スカート制服を履く男子学生」という表現を頭の中でイメージしてみてください。

なんとなく違和感を覚える方もいたのではないでしょうか。

なぜなら、私たちは「スカートは女性しか履かない衣装」だという共通の通念を持ち合わせているからです。

古代ローマ時代のものやスコットランド伝統衣装のように「男性が履くスカート式衣装」も存在してはいます。

しかし現在の先進諸国のほとんどが「女性とスカート」を直接的に結び付けています。

もちろん、その概念は学生服も同様です。

ここからは男性はズボンスタイル、女性はスカートという考え方の背景はどこから来たのか解説します。

「男子→ズボン」「女子→スカート」の始まりは西洋から

「男子学生はズボンスタイル、女子学生はスカートスタイル」という歴史の始まりは、西洋の文化や概念を積極的に取り入れようとしていた明治期・大正期まで遡ります。

当時の西洋世界、特にファッション界を牽引していたフランスでは男女の社会的地位と役割が変化をし始めており、その文化的変動に応じたファッションが求められていました。

「男性らしさを強調しながら機能的なスタイル」
「女性らしさを残しつつ自由と気力に溢れたスタイル」
というそれぞれのテーマ性が、「男性・ズボン」「女性・スカート」の世界を構築したのです。

西洋の踏襲

日本は西洋のモード界を導入し、そのまま制服文化の運用を続けました。

その結果として生まれたのが「男子学生・」「女子学生・スカート」という固定観念です。

これまでは別段、同スタイルに対する大きな疑問は湧き上がって来ませんでしたから、これがすっかり社会に定着しました。

それぞれ、ズボンは男性らしさのシンボル、スカートは女性らしさのシンボルとして、現在もそのファッションアイコンは常識的要素として機能を続けています。

「ジェンダーレス」という新たな制服論が広がる

しかし、21世紀初頭に入ってジェンダー意識も次第に変化をしています。

現在は具体的・実益的な根拠の無い「男性らしさ」「女性らしさ」の伝統に疑問を呈し、新しい価値観を模索している人が少なくありません。

「男女ではなく、より人間らしく」と考える彼らの中には「女子学生が、伝統的価値観だというだけでスカートを履かなければならないというのはおかしい」とも考えています。

スカートはズボンに比べて保温機能に弱点があり、場合によって性被害を誘引するリスクを持ちます。

どうしても女子学生がスカートを履かねばならない根拠は無いのです。

この考えを踏まえた一部学校では、女子学生がオプションでズボンスタイルを選択できる方法を導入しています。

また、制服製造会社では、ジェンダーレス制服を広げる取組もされています。

例えば、株式会社トンボでは、

  • 選択肢を増やすこと
  • 性差を感じさせないデザイン
  • 多様な性を受け入れるための環境づくり

の3つをポイントに、ジェンダーレス制服の提供をしています。

参考:ジェンダーレス制服|トンボ学生服・とんぼ体操服の株式会社トンボ (tombow.gr.jp)

また、ジェンダーレスやLGBTに関する書籍も増え始めました。

当記事で1冊ご紹介します。

マンガでわかるLGBTQ+ [ パレットーク ]

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感想(5件)

  • 「LGBTQ+」について知りたい人、もっと学びたい人
  • 性に関する悩みをもっている人、モヤモヤしている人
  • 子どもの教室での居心地をよりよくしたい学校関係者
  • 職場で無意識にハラスメントしていないか気になる上司

このような方々におすすめの本です。

漫画で描かれている部分が大半のため、わかりやすく知識として入ってきやすいです。

大人はもちろんですが、子どもの頃から性に対する寛容的な知識をもつためにも、学級文庫や図書館文庫としてもオススメです。

男子学生のスカートは未だ見られない

一方、男子学生がスカートスタイルを選択するというアイデアは今のところ生まれていませんし、学校で採用されるという動きもみられません。

その理由は、ズボンはスカートに比べて保温機能に勝り、性被害を助長するようなリスクは少ないからです。

したがって、どうしても男子学生がスカートを履かねばならない具体的・実益的な根拠が無いのです。

LGBT運動(性少数派の権利運動)の動きと結果によっては「男子学生がファッション性や性意識を求めてスカート制服を選択できるようになる時代」が到来するかもしれませんが、現時点でそれは微小な可能性のひとつに過ぎません。

そこまでの価値観の土壌が社会の中で整備されていないからです。

制服の歴史まとめ

以上が「男子がズボン」「女子がスカート」という学生服の価値観に関するお話でした。

以下に、当記事のポイントをまとめます。

まとめ
  • 男性はズボン、女性はスカートの考えは西洋から来ている
  • 近年はジェンダーレスの考えから、制服において様々な選択をとれるよう学校や制服会社が動き始めた
  • 女性のズボンスタイルはありながらも、男性のスカートスタイルは未だ見られない(ズボンスタイルの利点が勝るため)

制服に対する価値観は西洋から導入されて以来、社会的常識として機能をしていました。

それが今、徐々に変化を遂げ始めています。

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