はじめに
瞬間的な動作が常に問われる球技・バスケットボール。このスピーディーなスポーツの基礎を支えるのは的確に積み重ねられた「ドリブル」「パス」「シュート」の基本技能です。中学校授業時にはこの基本技能をしっかり練習する事が大切です。今回はこのバスケットボールの基本練習方法について、中学実習生が行う事を想定したものを取り上げてみましょう。
ハンドリングとドリブル
最初に行うべきが「ハンドリング練習」です。ハンドリングとはボールが手に触れている状態を意味しています。「股の下で8の字にまわす」「両手持ちしたボールをパッと話して片手で受ける」「正面から頭上に投げたボールを背中側でキャッチする」等の練習によってボールと手の感覚を会得させます。この感覚に慣れると「ボールを見ないでドリブルをする」という目標に近づきます。ドリブル練習では「高さを変えてみる」「前後左右に動く」といった練習が有効です。この時、「顔を上げる」「重心を落とす」「ボールを持たない手でディフェンスを防ぐ」という部分を意識させましょう。
チェストパス
パス練習の基本は使用頻度の高いチェストパス(両手で行うパス)で行います。「走りながらパス」「ディフェンス付きでパス」といった練習方法が有効です。この時に意識をさせておきたいのが「ヒジを張り過ぎない」「バックスピンをかける」「10本の指を使う」「重心を低くする」「パス相手をしっかり見る」「パスの方向に手と足先を向ける」といった点です。
シュート
シュート練習の基本は距離の短いゴール下から始めます。ゴール成功率が高まれば、次第に距離を長くする、負荷を掛ける(ディフェンスを置く)といった練習へ移行します。この時に意識をさせておきたい点が「バックスピンを掛ける」「手の平の腹をボールに触らせない」「脇を絞り肘を開き過ぎない」「足を肩幅程度に開く」「力を入れ過ぎない(抜く)」「ジャンプ頂点でボールを離す」「ジャンプシュート後は元の位置へ戻る」「シュート後の手と足先をリングへ向ける」といったものです。
まとめ
以上が中学実習生のバスケット授業における基本的な練習メニューでした。基本練習を積み、ハンドリング・ドリブル・パス・シュートの基本技能を確実に会得させてあげましょう。
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