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部活中に起きやすい怪我と対処法⑭ソフトボール

部活動指導
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はじめに

1887年の感謝祭(サンクス・ギビング・デー:開拓時代に由来するアメリカの祝日)、ひとつのスポーツが生まれました。アメリカ合衆国・シカゴでボートクラブをウン氏していたジョージ・ハンコック氏が、クラブ員たちがホウキを持って野球の真似事をし遊んでいる光景を見て「コンパクトな野球ゲーム」を考案したのです。それがソフトボール。今では女性を中心とした国際競技へと成長しました。今回はそのソフトボールの部活動において起こりやすい基本的な怪我と対処法を紹介しましょう。

主要な怪我

ソフトボール活動中に起きやすい怪我には「打撲」「捻挫」「脱臼」「擦り傷」「骨折」があります。部活動においてはプロで見られるような選手同士が衝突するような大事故はあまり起こらず、バットやボールと突発的に衝突するようなケースが多いようです。また初心者の場合は道具の取り扱いに慣れていな為に「顔面」「上肢」で怪我が起こりやすく、慣れてきた段階では「下肢」のものが多くなります。

応急処置法

打撲・捻挫の応急処置は「打撲部位をすぐに氷や流水で冷やして包帯などで部位を固定する方法(通称RICEと呼ばれる処置法)」が基本です。この状態は24~48時間を継続する事が推奨されており、その間に整形外科の受診へ向かいましょう。脱臼の場合は自分で無理に関節を戻そうとせず、包帯・三角巾・ネクタイ等で患部を固定して専門医に診てもらうと円滑です。擦り傷の処置は「消毒・保護」が一般的ですが、近年では消毒を行わない「湿潤療法」が有効だとも言われています。湿潤療法は(善良な体内の細胞も傷つけてしまう可能性があるので)消毒はせず、市販されている湿潤療法用の絆創膏を貼り付けます。骨折は雑誌・ダンボール・新聞紙・専用器具を添え木として患部に当てて固定します。骨折の場合は特に短時間の処置が必要ですからすぐに病院へ行く必要があります。

予防策

ソフトボールは肘・肩・腰・膝・足首といった部位全体に負担を掛けるスポーツです。怪我を予防する為にはそれぞれの部位の堅固性・柔軟性をバランス良く保たねばなりません。筋肉トレーニングとストレッチは相互に行い、特に試合前には入念に身体のウォーミングアップを行いましょう。また部活中に気をつけたい症状としては熱中症があります。当たり前ではありますが未だに事故も起こります。暑い日の活動は水分補給と休養を十分に取りましょう。脱水症状がみられた場合はすぐに涼しい場所へ移動し、身体を冷やしながら早急な診療が必要です。

まとめ

ソフトボールはコンパクトな野球とは言え、その内容はハードです。身体を適切に使って安全に競技を行いましょう。

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