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カテゴリー: 指導案

  • トレーニング, 指導案

    【小学生】鉄棒に意欲や関心を示すには

    はじめに

    何事もあまり得意じゃないものは意欲は湧きません。鉄棒は特に得意不得意で別れがちな運動です。どうすれば鉄棒を克服できるのでしょうか?

    鉄棒と仲良くなろう!

    まずは鉄棒に慣れ親しみましょう。いきなり回ろうとして失敗すると鉄棒が怖くなってしまいます。

    ①最初はとりあえずぶら下がりましょう。揺れたりしても楽しいです。親子で勝負すると楽しいかもしれませんね!握力が上がって姿勢も良くなるのでぜひ一緒にやってみてください。

    ②10秒ぶら下がれるようになったら鉄棒に跳び乗る「つばめ」にチャレンジしましょう。小さいお子さんの場合だと、最初は鉄棒に上がるためのジャンプ力や腕の力がない子もいます。そこは理解してあげて、継続的に鉄棒に行って一緒に力をつけてください。

    ③つばめができるようになったら体を曲げ手を離して鉄棒にぶら下がる「ふとんほし」、つばめの状態から足を曲げて前に回って着地する「前回り下り」…と難易度の低いものからひとつずつチャレンジしていきましょう。

    難易度順鉄棒の技

    【初級】ある程度の筋力があれば、比較的すぐ習得できる技です。☆
    ・つばめ
    ・ふとんほし
    ・前まわり下り
    ・足抜きまわり

    ・こうもり

    ・地球まわり

    【中級】なかなかすぐにはできず、練習が必要になってくる技です。
    ・だるま回り(前後)

    ・膝かけ上がり

    ・後方膝かけ回り

    【上級】かなりの練習が必要になってきます。
    ・逆上がり

    ・前方膝かけ回り

    ・こうもり振り降り

    ・前方支持回転(空中前回り)

    ・後方支持回転(空中逆上がり)

    ・グライダー

    ・地獄まわり

    ・天国まわり

    ・蹴上がり

    まとめ

    鉄棒は有名なものだけでもたくさん技があります。ひとつずつ練習してコツを見つけられるようになると次第に楽しくなってくるものです。友人や先生仲良くなる機会にもなりますし、できたときの達成感は大きいです。練習すれば必ずできるようになります!鉄棒が楽しくなりますように!

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  • 指導案

    中学実習生のためのシンプル指導案⑥マラソン授業の振り返り

    はじめに

    長距離走(マラソン)の授業を取りまとめる際に必要となる基本的な観点は「直接的な技能」「態度・知識・思考」「今後の課題」になります。この3つの基本的な観点から授業全体を総括する事により、学生は改めて自己技能レベルと今後の課題について明確な認識に及べます。今回はこのマラソン授業のまとめに関するお話を致しましょう。

    直接的な技能

    長距離走の技能全体を測る為の数字は非常に明確です。この競技の技能レベルは全て「タイム」によって測定できます。ただし、そのタイムをサポートする基本技能の要素は幾つかが存在します。それは「呼吸法」「上半身フォーム」「下半身フォーム」といったものです。これらの要素は長距離走に必要なLSD(Long Slow Distance:ロング・スロー・ディスタンス、できるだけ長い距離をゆっくり走る事の意)というスタイルを確立する条件として欠かせません。ワークシート等を利用しつつ、出来る限りタイム以外の上記要素の振り返りも行っておきましょう。

    態度・知識・思考

    走行時に周囲への配慮を行えていたか、積極的かつ主体的に取り組みを行えていたか、安全に競技を行える体調を維持できていたか、といったものが態度の評価点です。また、マラソンにおける各種名称・内容・コツ等の基本知識の把握と自己分析が適切に行われていたかどうか、という知識・思考の点もまた重要となります。これらは可視化しにくい主観的な観点です。指導側が客観的にある程度の判断を下し、必要な項目については特別に教示の時間を設けましょう。

    今後の課題

    上記の二項目が明確になれば、各人の課題点が自然と導かれます。走行の安定化にはどのようなトレーニングや方法が必要になるか、タイムを伸ばすには具体的にどのような身体能力を向上させるべきか、といった改善点について、指導側は適切な提示を行いましょう。特に先ほど述べた「呼吸法」「上半身フォーム」「下半身フォーム」の精度向上はタイムに直接結びつく要素です。「走る」という行為はこれからも日常的に関わる活動になりますから、授業の延長線上にある将来も視野に入れて授業全体を取りまとめましょう。

    まとめ

    以上がマラソン授業まとめに関するお話でした。直接的な技能と態度・知識・思考を確実に振り返り、今後の展開に繋げましょう。

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  • 指導案

    中学実習生のためのシンプル指導案④マラソン遊び方いろいろ


    はじめに

    長距離走(マラソン)に必要なのは「LSD(Long Slow Distance)」というスタイルです。これはゆっくりと長く安定して出来るだけ長い距離を走り続けるという意味です。これを行うに当たってはスタミナと呼ばれる身体の構造(呼吸維持・体力温存・毛細血管能力の向上等)を強化する必要があり、地道な走行練習が必要です。ただ、毎回延々と長距離走の訓練を積むのはあまりに単調ですから、時には息抜き・リフレッシュとなるミニゲーム性の練習も必要となります。今回はマラソン指導に役立つ幾つかのリフレッシュ法をご紹介致しましょう。

    ダイナミック走行

    長距離に重点を置いて走りを続けていますと、次第に体力の温存やペース配分に堅固な安定性が生じます。もちろんそれ自体はマラソンという競技に対して非常に良い傾向ですが、その一方で瞬間的な筋肉の身体動作が鈍くなりがちです。その時に行うと良いのが「ダイナミック走行」です。その方法は非常にシンプルで、100m程度の距離を自分が限界に思う速度の9割程度(すなわちほとんど全速力)で走り抜けるというものです。これを1~2本行う事により、瞬発的な感覚を取り戻します。

    坂走行

    これは「ファルトルク」と呼ばれる練習法で、野外にある「坂」を走るという形式を取ります。上り坂の場合は心肺を鍛える効果を、下り坂は脚の筋肉強化の効果を見込めます。ヒザや腰への負担が多く掛かりますから土・ウッドチップ・草のような柔らかい素材を持つ坂がベストとなりますが、身近に適した場所が無ければコンクリート坂でも構いません。ただしその場合は決して無理をしない事が前提で、安全第一に走行します。なお、この坂走行の練習時はペース配分を強く気にする必要はありません。

    体幹トレーニング


    安定走行には身体の軸の強化が役に立ちます。左右に揺れる事なく走れれば体力を温存できてペースを保てるのです。マラソンに役立つ体幹トレーニングに「スタビライゼーション」があります。腕とつま先4点で身体を支える方法が最もシンプルです。

    まとめ

    以上がマラソン指導に役立つリフレッシュ法のご紹介でした。マラソンはシンプルな競技であるが故に単調な指導になってしまいがちです。それでもタイムやフォームを改善できる方法は様々なものがあります。多角的なポイントから指導を展開してみましょう。

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  • 指導案

    中学実習生のためのシンプル指導案③マラソン基本練習メニュー

    はじめに

    長距離走(マラソン)は持久力と適切なフォームが要求される競技です。安定した走行動作を可能とする為にはただ走り続けるだけではなく、持久力とフォームに重点を当てた適切な意識と動きが実践されねばなりません。今回は指導上の長距離走について、基本練習メニューとなる項目を幾つかご紹介致しましょう。

    ペース走

    ペースを維持する感覚を会得する為に行うのが「ペース走」の練習です。競技者は400mトラックのような場所で走行し、一定間隔で目的とするペースタイムを設定します。ペースタイムは「1.2km~分」「1周~分」等々、どのような段階でも構いません。競技者の技能に見合ったペースタイムを設定し、このペースが維持できるように反復して練習を行います。

    ペースアップ

    ペース走に慣れた段階で行いたいのが「ペースアップ(ビルドアップ)」の練習です。ペースアップ練習の場合、たとえば最初の1kmを2分ペースと設定した時、次の1kmを1分55秒ペースと設定します。そのような具合に設定間隔ごとのペースを徐々に上げて負荷を掛けるのです。負荷が掛かった練習はもちろん身体にハードな疲労を及ぼしますが、身体は次第にこの負荷に耐えられる構造に成長します。負荷を負荷を感じなくなったら、更にペースを段階的に上げて設定をします。

    心拍数チェック

    ペースを維持する上で役立つもうひとつの要素が心拍だと言われています。人間の心臓は自然界と呼応するように一定間隔の心拍を保ち続けています。この心拍という目に見える数字を利用し、適切な心拍数に対応できる運動強度の安定点を見極めるのです。結果タイムと自分の心拍の推移を見比べつつ、形式のないように見える走行に「根拠」を与えます。なお、いずれの練習時においても基本フォームが崩れないよう意識をしておく必要があります。

    まとめ

    以上、長距離走指導の基本練習に関するお話でした。持久力とフォームを安定化させ、地道なタイムの向上を目指しましょう。

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  • 指導案

    中学実習生のためのシンプル指導案②マラソン基礎知識

    はじめに

    持久力を必要とする長距離走には瞬発性を伴う競技とは異なる基礎技能や知識が求められます。「走る」という動作は日常的に使っているものですから、それらの基本知識がなくても良いのではないかと考える人もいるかもしれません。もちろんその通りですが、走る事を競技として捉えた時、その競技の本質を理解する為に知識は必要不可欠です。もちろんそれは実践面においても大きな影響と効果をもたらします。今回は指導上で必要となる長距離走(マラソン)の基本知識に関するお話を致しましょう。

    LSD

    長距離走に必要なスタイルは「LSD」です。もちろん世界中で問題化している幻覚麻薬(リゼルグ酸ジエチルアミド)の事ではありません。長距離走に必要なLSDは「Long Slow Distance(ロング・スロー・ディスタンス)」の略で、「できるだけ長い距離をゆっくり走る事」を意味しています。長距離走は地道に持久力向上の練習を繰り返し、毛細血管を強化して酸素をたくさん取り込める構造を作り上げる必要があります。また、同じ動作を同じペースで行う精神的な忍耐力・集中力も必要です。

    上半身フォーム

    ペース配分とスタミナ温存を両立させる上で欠かせないのがランニングフォームの安定化です。上半身フォームのポイントは「手を軽く握る(指を軽くまとめる程度に)」という事です。ヒジは右左に広がるようにして振らず、常に身体から握りこぶし1個程度の空間を離して維持します。手を振る適切な位置は視野下部においてギリギリ見える程度の場所となります。上下に大きく揺れ動くような動作を収め、リラックスした平定な状態を保ちます。

    下半身フォーム

    ヒザを引き上げるような大きな動作は揺れ動きとスタミナ消耗、ペースの乱れを生じさせます。ヒザは前方に出す程度の意識を保ちます。同じくヒザを伸ばす際も大きな動作は必要なく、自然な流れで緩やかな挙動を心がけます。足首のネジレをなくし、真っ直ぐ走る意識を強くします。一本の線上を機械のような正確さで走る事が重要です。

    まとめ

    以上、長距離走の基本知識に関するお話でした。長い距離をゆっくり安定して走るという長距離走の本質を適切に理解し、指導に反映していきましょう。

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  • 指導案

    中学実習生のためのシンプル指導案①マラソン導入

    はじめに

    競技には「対決型の要素が強いもの」と「追究型の要素が強いもの」があります。前者はサッカーやテニスのように対人戦が勝敗を分け、後者はフィギュアスケートや新体操のように個人技能の各表現により得点・タイム・距離等を競います。このように考えた時、長距離走(マラソン)は前者と後者、二つの要素が程よく融合している状態だと言えます。同空間・同時進行型で他プレイヤーと対決をしつつ、本質的には自分自身の技能表現が記録を決定するからです。さて、今回はそのマラソンに関するお話です。中学で指導導入を行う際のポイントをご紹介致します。

    目標の設定

    マラソン指導において基本技能を教示する前に行いたいのが「目標の設定」です。先述の通り、長距離走には「対決」「追究」の二要素があります。同時走行する走者内で上位に入れるよう指導を向かわせたいのであれば、その目標設定は「対決要素」にシフトします。同時走者はあまり意識せずに適切なランニングフォーム獲得とタイム更新の技能向上を行いたいのであれば、その目標設定を「追究要素」にシフトします。学習指導要領の基本的な考えとしては後者「追究要素」がイメージされていますが、指導者の考え・技能・経験によっては目標設定の調整も視野に入れるべきです。

    基本技能

    向かうべき方向性が定まれば、学生は長距離走という競技の向き合い方をイメージできます。その時点から長距離走の競技性と基本技能について教示を行いましょう。具体的には「ペースコントロールする為の工夫」「リズミカルでスピードを維持できる呼吸法やフォーム」「数値データや体調から力の配分を行う思考方法」といったポイントが長距離走の地盤を固めます。これらの理論面が必ず実践に貢献するというわけではありませんが、練習を重ねるうちに学生各人が自分に適応する知識を活用するはずです。「実践なき理論」も「理論なき実践」も適切ではありません。両者バランスよく指導に持り込みましょう。

    安全について

    長距離走は慢性的な運動負荷がかかるスポーツです。通常の競技とは違ってインターバルとなる休憩時間が取れませんから、学生によっては健康面・安全性にリスクが生じます。当然ですが、『走れメロス』のように友人の命を賭けて走るような鬼気迫る授業や指導は求められていません。健康面・安全性は最優先事項として捉えましょう。授業導入時に「何か身体に不具合がある場合は決して無理をして走り続けない事」「何か起きたら互いに協力して指導者に指示を仰ぐ事」等の安全基準を明示しておく必要があります。

    まとめ

    以上が中学校における長距離走授業に関する導入のお話でした。安全を前提に目標を明確にし、適切な理論面の提示を行いましょう。

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  • 指導案

    中学実習生のためのシンプル指導案⑤短距離走実技テスト

    はじめに

    基本技能の適切な把握、これは体育課の授業を展開していくに当たってとても重要な意味があります。競技内において各種技能についてどこまで到達をしているか。学生はその分析が正しく導かれる事により、今後の課題を明確に把握する事が出来るのです。その技能評価に貢献するのが「実技テスト」となります。今回は短距離走指導に分野を限定し、実技テストに関するお話を致しましょう。

    タイムによる測定

    短距離走という競技の本質は至ってシンプルです。その成果の全ては「スタートからゴールまでのタイム」という数字に集約されます。短距離走の実技テストにおいてもその測定方法は非常に明快で、基本的には「50m」と距離を定めて学生に走行をしてもらいタイムを測定します。このタイムによって個人技能レベルを分析する事が可能です。この時、実施の日時や場所によって走行環境が変動しないよう配慮をする必要があります。天候や地面の整備状態等の条件を鑑み、可能な限り公平な状態を保ちましょう。

    平均タイム

    短距離走の実技テストの評価基準については、厚生労働省が発表している「体力・運動能力調査」を参考にしてみましょう。中学生の50m短距離走の平均タイムは以下の通りです。男子/女子の数字で「12歳・8.05/9.02」「13歳・7.84/8.74」「14歳 ・7.47/8.62」となっています。男子の中学1~2
    年における成長率が顕著に高い点に特徴があります。

    安全面について

    実技テスト時、学生は平常時以上の無理や緊張をしてしまう傾向にあります。より高いタイムを出さなければならないという使命感と、タイムを出せなかったらどうしようという不安感、これらの要素が身体を不要に強張らせてしまうわけです。短距離走は瞬間的に筋肉全体に負荷を掛けますから、それによる健康リスクが伴います。実技テスト時においては平常時以上の安全配慮を行いましょう。身体に違和感を覚えた際は無理に走行を継続しないよう事前に注意喚起を促します。

    まとめ

    以上が短距離走指導における実技テストのお話でした。安全な環境下でタイム測定を行い、その結果を今後の授業展開に反映させましょう。

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  • 指導案

    中学実習生のためのシンプル指導案⑥短距離走授業の振り返り

    はじめに

    短距離走の授業を取りまとめる際に必要となる基本的な観点は「直接的な技能」「態度・知識・思考」「今後の課題」になります。この3つの基本的な観点から授業全体を総括する事により、学生は改めて自己技能レベルと今後の課題について明確な認識に及べます。今回はこの短距離走授業のまとめに関するお話を致しましょう。

    直接的な技能

    長距離走の技能全体を測る為の数字は非常に明確です。この競技の技能レベルは全て「タイム」によって測定できます。ただし、そのタイムをサポートする基本技能の要素は幾つかが存在します。それは「身体バランスの取り方(腕の振り)」「前傾姿勢フォーム」「足の使い方(つま先による地面反発)」といったものです。これらの要素は短距離走技能の伸び代に関わる条件として不可欠です。ワークシート等を利用しつつ、出来る限りタイム以外の上記要素の振り返りも行っておきましょう。

    態度・知識・思考

    授業に対して積極的かつ主体的に取り組みを行えていたか、安全に競技を行える体調を維持できていたか、といったものが態度の評価点です。また、短距離走における各種名称・内容・コツ等の基本知識の把握と自己分析が適切に行われていたかどうか、という知識・思考の点もまた重要となります。可視化しにくい主観的な観点となりますから、それまでの授業を通じて指導側が客観的にある程度の判断を下しておくと良いでしょう。必要な項目については特別に教示を行います。

    今後の課題

    上記の二項目が明確になれば、各人の課題点が自然と導かれます。走行の安定化、スピード向上にはどのようなトレーニングや方法が適切か。この具体的な改善点について、指導側は先述の分析と評価を踏まえつつ、適切な提示を行います。「腕の振り」「前傾姿勢フォーム」「足の使い方」の精度向上はタイムに直接結びつく要素です。「走る」という行為はこれからも日常的に関わる活動になりますから、授業の延長線上にある将来的な活動も視野に入れ、授業全体を取りまとめましょう。学習指導要領にある通り、授業は点ではなく線としてイメージをする事が肝心です。

    まとめ

    以上が短距離走授業のまとめに関するお話でした。直接的な技能と態度・知識・思考を確実に振り返り、今後の展開に繋げましょう。

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  • 指導案

    中学実習生のためのシンプル指導案④短距離走のテクニック

    はじめに

    時速100km以上で地上を駆け抜ける最速生物「チーター」。チーターは「後ろ足の爪で地面を蹴り出す事(反発)」「前足で補強をしつつバランスを取る事(バランス)」「しなやかな身体で体重移動を行いバネのように跳ねる事(前傾姿勢)」といった要素を体現し、それだけの走行速度を実現しています。人間の短距離走にも速度向上の為のテクニックがあり、それは先述チーターと同じく反発・安定・バランスの要素が求められます。今回は短距離走指導における基本的なテクニックのお話を致しましょう。

    地面反発

    地面を蹴り出す動作が短距離走の原動力です。この蹴り出しテクニックの秘訣は「母指球」という部位にあります。これは足裏にある親指下あたりの場所で、この部分で地面を蹴り出す事によって大きな反発力が生まれ、その反発力がスピードに直結します。足は身体の後ろに下ろすようなイメージで行いましょう。端的な表現としては「つま先で地面を蹴る」という動作です。

    バランス

    チーターのように前足を使えない人間は、「腕の振り」によって走行時の身体バランスを調整します。「腋を広げ過ぎず拳1個分ぐらいの間隔を維持する」「あごの高さ程度まで上げて脇腹あたりまで降り下げる」「ぶらぶらと揺らさずに直線的に振り続ける」といったポイントが腕振り動作にとって重要です。腕振りによって左右の揺れを抑制できれば、走行は安定し間接的にスピードの向上を図れます。

    前傾姿勢

    短距離走でスピードを乗せて維持させる為に重要なポイントが「前傾姿勢」です。上手な前傾姿勢フォームが成立していない場合、せっかく地面との反発によって手にしたエネルギーがスピードに反映されません。足が前に出る・重心が後ろに下がってしまう、といった走り方はブレーキエラーが生じます。前傾姿勢は「坂道をダッシュする」際に自然と取られる身体のこなし方です。前傾姿勢の感覚が掴めない場合は、この坂道ダッシュの練習法が有効です。

    まとめ

    以上が短距離走指導における基本テクニックのお話でした。地面反発・バランス・前傾姿勢の要素を上手に調整し、パワフルな短距離走の動作を目指しましょう。

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  • 指導案

    中学実習生のためのシンプル指導案③短距離走基本練習メニュー

    はじめに

    瞬発力が問われるシンプルな競技、「短距離走」。この競技の技能レベルを向上させるに当たって必要なのはもちろん「走る事」ですが、重要なポイントを理解せずにただ走るだけでは効果は期待できません。タイムを伸ばす上で重要なのは「筋肉強化」「バランス感覚」「適切なフォーム」といった要素となります。今回はそれらの要素を意識しつつ、指導面における短距離走の基本練習メニューについてお話を致しましょう。

    片足ジャンプ法

    瞬間的な筋肉構造を強化させるに当たって効果を期待できる練習法、それが「片足ジャンプ」です。片足状態でジャンプをして着地したら、間髪を入れずに次のジャンプへと移行します。これを15m、10本ずつ2セット行うのが目安です。地面に対する足の反発で前進する動作になりますから、短距離走のフォーム感覚に慣れるというメリットもあります。

    バーピー法

    「バーピー法」。同じようなジャンプ法の練習となりますが、こちらはスクワット動作を差し挟みます。流れとしては、まずは自然な状態で立ち、次にしゃがんで地面に両手をつけます。次は足を伸ばして腕立て伏せの状態へシフトします。その後は順番を遡り、地面に両手を付けてしゃがむ動作に戻り、最後はジャンプをして身体を伸ばし両手で手を叩きます。着地をしたら、また最初の状態から繰り返します。この練習法は前へ進むのではなく、その場で行います。身体全身を使った瞬発力を高める効果を期待できます。

    坂道ダッシュ法

    短距離走の適切なフォームを会得する上で役立つのが「坂道ダッシュ法」です。名称通り、坂道(登り坂)をダッシュするというシンプルな練習法となります。坂道の走行は腕を大きく振って強い全身姿勢を取り、足を蹴り出す動作が要求されます。これらのスタイルはそのまま短距離走のフォームにリンクします。こうして適切に自然なフォームが導かれるという仕組みで、筋肉を強化するというメリットもあります。ただし、一般のコンクリート道では足腰への負荷が大きくなります。練習時には安全リスクに十分な配慮を行いましょう。

    まとめ

    以上が短距離走の基本練習メニューに関するお話でした。「筋肉強化」「バランス感覚」「適切なフォーム」の技能要素を意識しつつ、練習を執り行いましょう。

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