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    分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年④~「クロールのストローク」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年③~「クロールの呼吸法のコツ⑶」の続きです。

    クロールのストロークについて

    クロールは、「ストローク(手の動き)」と「キック(足の動き)」と「息継ぎ」から成り立ちます。今回は、その中でも「ストローク(手の動き)」についてポイントなどを交えながら詳しく説明していきます。

    ストロークのやり方そのもの自体も、実は3種類あり(ストレートプル・C字プル・S字プル)ますが、今回は最もポピュラーなS字プルについて説明していきます。

    クロールのストロークを動きごとに分解する

    クロールのストロークは、動きをそれぞれ分解していくとより綺麗に無駄がない状態で水を押すことが出来るかが分かるようになります。

    そして、クロールのストロークはそれぞれ6つの段階に分けることが出来ます。

    ⑴エントリー

    ⑵キャッチ

    ⑶プル

    ⑷プッシュ

    ⑸フィニッシュ

    ⑹リカバリー

    です。

    それでは、それぞれの動きの特徴について説明していきます。

    ⑴エントリー

    水中に手が入る瞬間の動作を指します。

    ポイントは、水面下の斜め前方に指先を伸ばして突き出すことです。

    水中に入った後、その手を前方に伸ばそうとイメージするほど良いフォームになります。

    ⑵キャッチ

    エントリーした手を下に動かし始める動作を指します。

    ポイントは、手のひらで水を下に押すイメージを持つことです。

    ⑶プル

    手のひらを後ろに向かって水をかく動作を指します。

    ポイントは、肘を90度より少し広いぐらいに曲げて、キャッチした水を胸の下へ引き寄せるイメージで腕を動かすことです。

    ⑷プッシュ

    手がおへそから太ももに触れるくらいまでの動作を指します。

    ポイントは、手のひらを後ろに向けて、太ももの外側へ水を押し出すイメージを持つことです。

    この⑶プルから⑷プッシュにかけての動きが、最も重要になります。

    ⑸フィニッシュ

    手が太ももに触れたときから水面上に上がるまでの動作を指します。

    ポイントは、次のリカバリーに向けて肘→前腕→手の順番に水面上に上げていくことです。

    ⑹リカバリー

    腕が水面上からエントリーに入るまでの動作を指します。

    ポイントは、なるべくリラックスして腕をあげることに無駄な力を使わないようにすることです。

    以上、ストロークの動きを細かく分析して、よりスムーズに無駄がなく、またより早いスピードで泳ぐことが出来るようになることを心がけさせましょう。

    【関連記事】
    分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年⑤~「クロールのキック」
    分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年⑥~「平泳ぎの呼吸法のコツ」
    クロールが泳げるようになるコツ①

    【参考文献】

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    分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年③~「クロールの呼吸法のコツ⑶」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年②~「クロールの呼吸法のコツ⑵」の続きです。

    クロールの呼吸法のポイント③

    大きく息を吸い込もうとしないこと。

    クロールにおける息継ぎのときにやってしまいがちなのが、「息を大きく吸い込む」ことです。

    この行動をしてしまいますと、肺に余分な負担がかかってしまい逆に早くに息苦しくなってしまうことが多いです。

    どうしても息を大きく吸ってしまう場合は、水中で息が足りなくなることへの恐怖感がある可能性があります。

    その場合は練習方法として、

    ・基本は3回に一回のペースで息継ぎをしますが、それを1回ごとに息継ぎをして、軽い息継ぎに身体を慣らすように心がけさせるのが有効です

    この方法を行えば、呼吸自体に余裕が出てきて、息継ぎの回数を減らし時にも軽い息継ぎだけですんなりと進むことが出来ます。

    また、息継ぎの中でとても大切なのが「水中で息を8割ほど事前に吐いておく」ということです。

    そうすれば、息継ぎの時に楽に息を吸い込むことが出来ます。

    前のポイントで説明したように、あごまでしか出さずに短い時間内で体内の空気を入れ替えるためには、このように事前に水中である程度吐いておくことが大切です。

    この水中で空気を吐くというのは、連続したボビングの練習をすることによって習得させるようにします。

    水中で空気を全て吐き切ることは良くありません。なぜなら、苦しさが迫ってきて余裕がなくなりクロール自体に集中出来なくなってしまったり、肺に備わっている「浮き袋効果」が少なくなって身体が沈み気味になってしまい、息継ぎのときに顔を水面上に出しづらくなるからです。

    8割でも怖いと感じる場合は、最初は6割ぐらいの空気を水中で鼻から吐いてしまうように心がけても良いです。

    水泳やクロールが初心者の方は6割ぐらいの息の吐き出しでも良いです。

    以上、クロールにおける息継ぎを行う際の、スムーズに息継ぎをすることが出来るポイントを紹介しました。

    次回からは、クロールの手と足の動きについてそれぞれ説明していきます。

    【関連記事】
    分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年④~「クロールのストローク」
    分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年⑤~「クロールのキック」
    分かりやすい水泳の指導ポイント④~小学校低学年~「ゲーム」

    【参考文献】

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    分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年②~「クロールの呼吸法のコツ⑵」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年①~「クロールの呼吸法のコツ⑴」の続きです。

    クロールの呼吸法のポイント①

    顔(頭)を上げようとしないこと。意識するのは「あご」。

    クロールの呼吸法においてやってしまいがちなのが、

    ・顔を水面から持ち上げるように出してしまう

    ・天井の方まで顔を回して息継ぎをしようとする

    といったことがよく見られます。

    これをしてしまうと、身体に余計な力が入るために沈みそうになったり、動きが大きすぎて逆にうまく呼吸や息継ぎが出来なくなってしまいます。

    あごが水面上に出ていれば、口全体が水面上に出ていることになり、息継ぎが出来るので、顔の全体を水面上に出す必要はありません。

    陸上で出来る目安や簡単な練習方法として、

    ・息継ぎをするときに水中側にある顔(左に首を回して息継ぎをする場合は顔の右側)の、目の外側と口の外側(右端と右端)を結んだライン上に、手の側部などを当てます。その時に当てた手の側部が水面となるということを意識します。

    逆に、片方の目の半分ほどが水中にある状態でも問題はありません。

    クロールが上手な人であるほど水面上に出ている部分は少ないので、練習を重ねてこのポイントを意識するようにしましょう。

    クロールの呼吸法のポイント②

    形をキチンと作ろうと意識しすぎないこと。クロールの流れを止めないことが重要

    息継ぎをする時は、(呼吸をするためのスペースと時間を作ろうとするために)顔を出す側の腕が自然といつもより高いフォームになってしまいます。

    このように、息継ぎの時だけ腕が高く上がってしまうと必要以上に力などが入ってしまい、上手く流れにのって進めなかったり、息継ぎそのものが逆にやりにくくなったりしていしまいます。

    クロールの呼吸法のポイント①で説明したように、あごまで上げれば十分に息継ぎが出来るので、息継ぎをするときもそうでもないときも同じような腕の動かし方をすることを意識しましょう。

    このようなことを心がけるためのポイントは、

    ・顔を出す側の手の先が、水をかいて自分の顔の下に来たら、そこからその手の指先のあたりを見るようにします。
    そうすると、かき終わって手が水面上に出てくるときに自然と顔も同時に上がってきます。その時に息継ぎをするように心がけます。

    ここで注意したいのが、そのまま指先を見続けないこと、です。

    そうしてしまうと、腕が前に来るのに合わせて頭も回ってしまい、これは余計な動きになってしまいます。

    息継ぎが終わったら、そのまま顔を水中に入れて下を向くように心がけるのが良いです。

    【関連記事】
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    分かりやすい水泳の指導ポイント~小学校高学年①~「クロールの呼吸法のコツ⑴」

    はじめに

    ここでは、小学校高学年の水泳の授業で初めて本格的に学習する「クロール」について説明していきます。

    小学校低学年では「水に慣れ親しみ」「水遊びを楽しいと思わせる」ことを目標とした、様々な水遊びのポイントなどを記載しました。

    そして、小学校中学年では、低学年のときに習得した「水遊びが楽しい」という遊びの感覚から、高学年になって習得するクロールや平泳ぎといった「泳法」へと発展させるために、「浮く運動」と「泳ぐ運動」に分けて水の中での身体の使い方を習得させるためのポイントなどを記載しました。

    クロールについて

    小学校高学年になると、クロールや平泳ぎでタイムや距離を記録して競っていくことが目標となる中学校に上がる前に、綺麗なフォームでクロールや平泳ぎなどの泳法を身につけることが目標となります。

    そして、クロールはあらゆる泳法の中でも、平泳ぎに並んで最も基本的な泳法になりますので、しっかりと身につけさせるようにしましょう。

    クロールにおける「呼吸法」のポイント

    クロールにおいて、「呼吸法」はとても大切です。まずは、小学校中学年で学んだ「連続したボビング」がしっかり身についているか確認しましょう。

    【連続したボビングのチェックポイント】

    ⑴水中で鼻からブクブクと泡を立てて息を吐き出す

    ⑵水底を蹴って水上に上がり、口から残りの息を一気に吐き出す

    ⑶吐き出したと同時に口から新しい空気を吸い込んで再び水中に潜る

    これがしっかりと身についていることを確認したら、次はクロールにおける呼吸法のポイントです。

    大きく分けてポイントは3つあります。

    【クロールの呼吸法のポイント】

    ⑴顔(頭)を上げようとしないこと。意識するのは「あご」。

    ⑵形をキチンと作ろうと意識しすぎないこと。クロールの流れを止めないことが重要。

    ⑶大きく息を吸い込もうとしないこと。

    上記の3つが最も大切なポイントです。

    それでは、次の記事からこれら3つのポイントについて詳しく解説していきます。

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    分かりやすい水泳の指導ポイント⑦~小学校中学年~「まとめ」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント⑥~小学校中学年~「面かぶり平泳ぎ」の続きです。

    まとめ

    これまでの記事の中で学んできたように、小学校中学年時期における水泳の授業の大きな意義は、小学校低学年で身につけた「水に慣れさせる」・「水遊びを楽しいと思わせる」感覚から、小学校高学年でクロールや平泳ぎといった「型がある泳法を身につける」期間へと移行するための大切なステップ期です。

    そのためには、「浮く運動」と「泳ぐ運動」に分けて指導するように心がけるのが効果的です。

    大きく分けて、習得させたい技能は以下の4つでした。

    【浮く運動】

    伏し浮き・背浮き・大の字浮き・クラゲ浮き・変身浮き・集団浮きなど様々なポーズで上手に浮くことが出来るようになるまで練習させるようにこころがけます。

    【連続したボビング】

    水中で鼻からブクブクと息を吐き出して、水底を蹴って水上に上がったときに口から残りの息を吐いて、同時に口から一気に息を吸い込む、ということを習得させることで、小学校高学年でクロールや平泳ぎを学ぶときの呼吸が安定して行えるようになります。

    【蹴伸び】

    蹴伸びは、「浮く運動」と「泳ぐ運動」のまさに境目にある動きであり、水泳において最も基本的であり、最も重要な運動です。

    決しておろそかにせず、手足が綺麗に伸びて頭が水中にしっかりと入っている蹴伸びが出来るようになるまで繰り返し練習させるようにしましょう。

    【泳ぐ運動】

    小学校高学年で習得に入る、クロールと平泳ぎのための最終準備段階です。

    「面かぶりクロール」と「面かぶり平泳ぎ」で泳ぎながら呼吸をする必要のない状態で、まずはしっかりと「水を手足で押し出して前に進む」という感覚を身につけさせるように心がけます。

    以上、今後子供たちが小学校高学年から中学校・高校と年齢が上がっていき、クロールや平泳ぎから背泳ぎ・バタフライまで習得していく中で、この小学校中学年の時期に学ぶことはとても重要なことですので、しっかりと方法やコツなどを伝えて、全員が習得することが出来るようにするのを目標に指導するのが良いです。

    【関連記事】
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    分かりやすい水泳の指導ポイント⑥~小学校中学年~「面かぶり平泳ぎ」

    はじめに

    この記事は分かりやすい水泳の指導ポイント⑤~小学校中学年~の続きです。

    ⑦泳ぐ運動~平泳ぎ~

    ここでも、前述と同様に呼吸をしないタイプの「面かぶり平泳ぎ」を習得させるようにします。

    【足の動き】

    平泳ぎをする際の足の動きは

    ・蹴り出すための膝を曲げて足を身体に寄せる動き=引き付け

    ・身体を前に出すための動き=蹴り

    に分かれます。

    引き付けの際は、ひざは軽く曲げる程度で、かかとをおしりに近づけるようにします。

    このときに注意するポイントは以下の2つです。

    ⑴あおり足にならないようにする。

    →足首をしっかりと曲げた状態で引き付けるのが基本ですが、足首を伸ばしたまま引き付けを行ってしまうことがありがちです。こうなってしまうと、水の流れが逆になってしまって前に進むことが困難になるので注意させましょう。

    ⑵足を身体側に引き寄せるときは力を抜いて優しく

    →足を身体の方に寄せるときに力を入れてしまうと、波がたって水の流れが逆になりますので、注意させましょう。

    また、蹴りのときは引き付けとは逆に力強く、指先を外側に向けながら足の内側で水を外側の後ろに押し出すようなイメージでひざを伸ばします。

    この足の動きを練習する際は、プールサイドやバディの手に掴まって、クロールと同様に「水を足で押し出す」感覚を身につけるように意識させることが大切です。

    【手の動き】

    平泳ぎにおける手の動きは、両手で水をかき分けながら前に進むような意識を持つことが大切です。

    そのときのポイントは以下の4つです。

    ⑴両手はひじを伸ばして、親指を斜め下、小指を斜め上に向けるようにします

    ⑵肘を伸ばしたまま、肩幅ぐらいまで腕を広げます

    ⑶脇を締めながら両腕を胸の前に持っていきます

    ⑷両手をそのままスッと前に差し出します

    また、平泳ぎを習得するコツとして、手と足を同時に動かさないようにすることを意識させましょう。

    手と足を同時に動かしてしまうと、水の抵抗が生まれて上手く前に進むことが出来なくなってしまいますので、手と足を交互に使ってスムーズに前に進んで行くことを意識させるようにしましょう。

    以上のことを意識して練習させれば、スムーズな面かぶり平泳ぎが出来るようになります。

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    分かりやすい水泳の指導ポイント⑤~小学校中学年~「面かぶりクロール」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント④~小学校中学年~「蹴伸び」の続きです。

    ⑥泳ぐ運動~クロール編~

    小学校中学年の段階では、本格的なクロールをするのではなく、クロールで25mを泳ぐことを目標とする小学校高学年の段階に向けた練習をします。

    【バタ足の練習】

    まずは、バタ足の練習からします。プールサイドに掴まって、身体を浮かせた状態でバタ足が出来るようにします。

    その後、バディに手を持ってもらい、バタ足でゆっくりと進みます。(バタ足だけで上手く進むことが出来ない子供がいる場合、バディが優しく引っ張ってあげることによって、「進む」という感覚が身につきます。)

    また、身体が沈んでしまう場合にはビート板などの補助器具を使うのも有効です。

    【スクロール(手を回すこと)の練習】

    次にスクロールの練習です。

    まずは地上でスクロールの練習をします。

    このときのポイントは、

    ・ひじを曲げないようにすること

    ・親指が太ももを触るように腕を回すこと

    ・片手ずつ回すこと

    を特に気をつけて指導します。

    地上でこの動きを練習した後に、水中で同様の動きを行います。

    練習方法としては、プールサイドを掴んだり、バディが手を握ったりして片手ずつ回すようにします。

    この時に重要なのは「水中で手を回して水を押す感覚を掴ませる」ということです。

    ただ腕を回すだけでは進まないので、しっかりと腕や手をつかって水を押すという感覚を掴んでもらえるように指導します。

    【面かぶりクロールの練習】

    これが終わると、次はいよいよバタ足とスクロールを混ぜます。呼吸の仕方はまだしっかりと教わっていないので、顔を上げない「面かぶりクロール」で練習します。

    面かぶりクロールでは、顔を上げずに、しっかりと頭を水中に入れることを意識させるようにします。

    もし、頭を水中にしっかりと入れることが困難な場合は、コツとして「おへそを見る」というアドバイスをします。

    そして、蹴伸びからバタ足とスクロールを入れます。

    頭をしっかりと水中に入れないと、バランスが取れずに下半身が沈んでいってしまいますので、気をつけるようにさせましょう。

    以上のことに気をつけて練習をすれば、綺麗な面かぶりクロールが出来るようになります。

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    分かりやすい水泳の指導ポイント④~小学校中学年~「蹴伸び」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント③~小学校中学年~「連続したボビング」の続きです。

    ⑤蹴伸び

    蹴伸びは、まさに「浮く運動」から「泳ぐ運動」へと変化していくための第一段階であり、水泳において最も重要な動きであると言うことが出来ます。

    プロの水泳選手などになると、蹴伸びだけで25m進むことが出来たりもします。

    この段階ではもちろんそこまでが目標ではありませんが、蹴伸びでスムーズに進むことが出来るように習得させましょう。

    ・蹴伸びのやりかた

    膝を曲げて、その足を壁につけます。そして肩まで水に入り腕をまっすぐに伸ばしてスタートの準備をします。その後、頭を水に入れて両足でキックして進みます

    ・蹴伸びのポイント

    蹴伸びをする際に注意するポイントはいくつかあります。

    ⑴壁をしっかりとキックすること

    ⑵頭を両腕の間に入れて、両腕が耳の後ろに来るようにセットすること

    などが挙げられます。

    顔を上げたり、後頭部が水から出てしまっていたりすると、姿勢が安定せずにまっすぐ綺麗に進めなかったりしますので注意しましょう。

    また、蹴伸びの際に「上半身は綺麗に浮かんでいるけど、下半身が沈んでしまう」という状態がよく見られます。

    これは、身体における重心の置き方が間違っているか、手が必要以上に上がってしまっている可能性があります。

    そのときは、

    ・重心がおへそではなく、胸部のあたりであることを伝える

    ・手を下に下げて体全体のバランスを取る

    といった対処をするようにします。

    さらに、蹴伸びをする際には身体をピンと伸ばすことが非常に大切ですが、ピンと伸ばすことに意識をするあまり、身体に力が入ってしまうと上手く浮いてくれません。

    これは、「伏し浮き」などで身体から力を抜いて浮くことをしっかりと確認した上で、蹴伸びのときにも身体に力が入らないようにしましょう。

    また、最初はビート板を使った蹴伸びの練習も効果的ですが、このときにはビート板を横から握るのではなく、ビート板の上に手のひらを置いてビート板を使用するように注意しましょう。

    クロールや平泳ぎなどを小学校高学年で習得する際にも、蹴伸びは必須となる項目ですので、繰り返し練習をするようにして、力が抜けてスーッと進む蹴伸びを習得させるように心がけましょう。

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    分かりやすい水泳の指導ポイント③~小学校中学年~「連続したボビング」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント②~小学校中学年~「様々な浮き方」の続きです。

    【4.クラゲ浮き】
    この姿勢は、だるま浮きから手を離したような状態で、クラゲのように背中が浮き上がり、頭や手足が水中にダランとなっている姿勢です。

    ポイントは、頭をしっかりと水中に入れることです。

    【5.大の字浮き】
    この姿勢は、伏し浮きの状態から、手足を両方向に伸ばした姿勢です。伏し浮きを綺麗に行うことが出来ない場合、こちらの大の字浮きから練習すると綺麗な伏し浮きの習得にも役に立ちます。

    【6.変身浮き】
    これは、今までの様々な姿勢を連続して行うことです。

    例えば、伏し浮き→大の字浮き→クラゲ浮きのように一回頭を水中に入れている状態でいくつかの姿勢を連続して行います。

    以上の浮き方を習得することは、後の「泳ぐ運動」を習得する上で非常に重要になってきますので、何度も反復して習得させるように心がけましょう。

    バディでそれぞれ協力しあって、伏し浮きや背浮きを綺麗に行うことが出来るようになるまで練習するように指導しましょう。

    ④連続したボビング

    ボビングとは、泳いでる最中に呼吸をするための呼吸法です。

    これが出来るようになれば、泳ぎの練習が始まったときに途中で足をつけてしまっても、水底をけって水上に顔を出して呼吸をすることが出来ます。

    さらに、この動作の習得の中で「水中で鼻から息を出して水上で息を吸う」というリズムを身につけることができ、小学校高学年になってクロールや平泳ぎを習得する際の「息継ぎ」への準備が出来ます。

    ・ボビングを習得する際のチェックポイント

    ⑴水に潜ったときに、鼻から「ブクブク」と空気を出す

    ⑵顔を水の上に出した時に、「パッ」と体内に残っていた空気を一気にだし、直後に一気に息を吸い込む

    この動作を連続して行うことが出来るようにします。

    さらに、水中を歩いて前進しながらこの動きを行うことが出来るようにしましょう。

    水上で息を吸うときに、一気に吸い込んでむせてしまったり、水中と水上で行う呼吸の動作を間違えると危険ですので、無理はさせずに、始めはゆっくりから、徐々に連続して出来るように習得させることを心がけます。

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    分かりやすい水泳の指導ポイント②~小学校中学年~「様々な浮き方」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント①~小学校中学年~「習得させたい技能」の続きです。

    ③浮く運動について

    「水中で浮くことが出来る」という感覚を実際に身体を使って理解させていくことは、とても重要です。

    まず、これが身体に染み付いていないと次の「泳ぎ」の段階に入ることが出来ないと言っても過言ではありません。

    ④様々な「浮く運動」

    ここでは、「水中で身体が浮く」感覚を身につけるために最も重要な「浮く運動」を様々な姿勢で行うことによって習得してもらうことを目指すために、それぞれの姿勢と、そのときのポイントを説明していきます。

    【1.伏し浮き】
    伏し浮きは、その名の通り「伏せた」状態で水に浮く姿勢です。陸上でうつ伏せになっている状態を、そのまま水中で行なって浮きます。

    ポイントは、なるべく身体がまっすぐになることを心がけましょう。また、身体に余計な力が入っていたり、顔を上げようとしてしまうと下半身が沈んでいきます。

    この伏し浮きは、後の蹴伸びにも繋がる大切な姿勢です。

    【2.背浮き】
    この姿勢は、仰向けになった状態で浮く姿勢です。

    ポイントは、あごをしっかりと引いて上を見上げることです。頭が上がってしまうと、下半身が沈んでしまいます。

    もし、どうしても上手に背浮きが出来ない場合は、

    ⑴プールの中で子供を仰向けにして、頭を指導者の肩に乗せ、右手で腰を支えます。

    ⑵「頭を下げて、おへそを高く突き出して」と声を掛けたり、支えていることを強調したりしてリラックスさせます。

    ⑶子供の力が抜けてきたら、頭を肩から下ろして後頭部付近を左手で支えます。この時も右手で背中を支えるようにすると、姿勢が綺麗に安定します。

    ⑷姿勢が安定してきたら、背中の手を声をかけながら離していき、右手をおでこにのせて上を向くことを意識させます。

    といったような手順で、綺麗に背浮きが出来るように指導します。

    【3.だるま浮き】
    この姿勢は、だるまのように両足を折り曲げて足の前で両手をつなぎ合わせて抱えた状態で浮きます。

    それほど困難な姿勢ではありませんが、くるくると回ってしまったり、手を離してしまわないように気をつけることがポイントです。

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