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    分かりやすい水泳の指導ポイント⑦~小学校中学年~「まとめ」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント⑥~小学校中学年~「面かぶり平泳ぎ」の続きです。

    まとめ

    これまでの記事の中で学んできたように、小学校中学年時期における水泳の授業の大きな意義は、小学校低学年で身につけた「水に慣れさせる」・「水遊びを楽しいと思わせる」感覚から、小学校高学年でクロールや平泳ぎといった「型がある泳法を身につける」期間へと移行するための大切なステップ期です。

    そのためには、「浮く運動」と「泳ぐ運動」に分けて指導するように心がけるのが効果的です。

    大きく分けて、習得させたい技能は以下の4つでした。

    【浮く運動】

    伏し浮き・背浮き・大の字浮き・クラゲ浮き・変身浮き・集団浮きなど様々なポーズで上手に浮くことが出来るようになるまで練習させるようにこころがけます。

    【連続したボビング】

    水中で鼻からブクブクと息を吐き出して、水底を蹴って水上に上がったときに口から残りの息を吐いて、同時に口から一気に息を吸い込む、ということを習得させることで、小学校高学年でクロールや平泳ぎを学ぶときの呼吸が安定して行えるようになります。

    【蹴伸び】

    蹴伸びは、「浮く運動」と「泳ぐ運動」のまさに境目にある動きであり、水泳において最も基本的であり、最も重要な運動です。

    決しておろそかにせず、手足が綺麗に伸びて頭が水中にしっかりと入っている蹴伸びが出来るようになるまで繰り返し練習させるようにしましょう。

    【泳ぐ運動】

    小学校高学年で習得に入る、クロールと平泳ぎのための最終準備段階です。

    「面かぶりクロール」と「面かぶり平泳ぎ」で泳ぎながら呼吸をする必要のない状態で、まずはしっかりと「水を手足で押し出して前に進む」という感覚を身につけさせるように心がけます。

    以上、今後子供たちが小学校高学年から中学校・高校と年齢が上がっていき、クロールや平泳ぎから背泳ぎ・バタフライまで習得していく中で、この小学校中学年の時期に学ぶことはとても重要なことですので、しっかりと方法やコツなどを伝えて、全員が習得することが出来るようにするのを目標に指導するのが良いです。

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  • 指導案

    分かりやすい水泳の指導ポイント⑥~小学校中学年~「面かぶり平泳ぎ」

    はじめに

    この記事は分かりやすい水泳の指導ポイント⑤~小学校中学年~の続きです。

    ⑦泳ぐ運動~平泳ぎ~

    ここでも、前述と同様に呼吸をしないタイプの「面かぶり平泳ぎ」を習得させるようにします。

    【足の動き】

    平泳ぎをする際の足の動きは

    ・蹴り出すための膝を曲げて足を身体に寄せる動き=引き付け

    ・身体を前に出すための動き=蹴り

    に分かれます。

    引き付けの際は、ひざは軽く曲げる程度で、かかとをおしりに近づけるようにします。

    このときに注意するポイントは以下の2つです。

    ⑴あおり足にならないようにする。

    →足首をしっかりと曲げた状態で引き付けるのが基本ですが、足首を伸ばしたまま引き付けを行ってしまうことがありがちです。こうなってしまうと、水の流れが逆になってしまって前に進むことが困難になるので注意させましょう。

    ⑵足を身体側に引き寄せるときは力を抜いて優しく

    →足を身体の方に寄せるときに力を入れてしまうと、波がたって水の流れが逆になりますので、注意させましょう。

    また、蹴りのときは引き付けとは逆に力強く、指先を外側に向けながら足の内側で水を外側の後ろに押し出すようなイメージでひざを伸ばします。

    この足の動きを練習する際は、プールサイドやバディの手に掴まって、クロールと同様に「水を足で押し出す」感覚を身につけるように意識させることが大切です。

    【手の動き】

    平泳ぎにおける手の動きは、両手で水をかき分けながら前に進むような意識を持つことが大切です。

    そのときのポイントは以下の4つです。

    ⑴両手はひじを伸ばして、親指を斜め下、小指を斜め上に向けるようにします

    ⑵肘を伸ばしたまま、肩幅ぐらいまで腕を広げます

    ⑶脇を締めながら両腕を胸の前に持っていきます

    ⑷両手をそのままスッと前に差し出します

    また、平泳ぎを習得するコツとして、手と足を同時に動かさないようにすることを意識させましょう。

    手と足を同時に動かしてしまうと、水の抵抗が生まれて上手く前に進むことが出来なくなってしまいますので、手と足を交互に使ってスムーズに前に進んで行くことを意識させるようにしましょう。

    以上のことを意識して練習させれば、スムーズな面かぶり平泳ぎが出来るようになります。

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  • 指導案

    分かりやすい水泳の指導ポイント⑤~小学校中学年~「面かぶりクロール」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント④~小学校中学年~「蹴伸び」の続きです。

    ⑥泳ぐ運動~クロール編~

    小学校中学年の段階では、本格的なクロールをするのではなく、クロールで25mを泳ぐことを目標とする小学校高学年の段階に向けた練習をします。

    【バタ足の練習】

    まずは、バタ足の練習からします。プールサイドに掴まって、身体を浮かせた状態でバタ足が出来るようにします。

    その後、バディに手を持ってもらい、バタ足でゆっくりと進みます。(バタ足だけで上手く進むことが出来ない子供がいる場合、バディが優しく引っ張ってあげることによって、「進む」という感覚が身につきます。)

    また、身体が沈んでしまう場合にはビート板などの補助器具を使うのも有効です。

    【スクロール(手を回すこと)の練習】

    次にスクロールの練習です。

    まずは地上でスクロールの練習をします。

    このときのポイントは、

    ・ひじを曲げないようにすること

    ・親指が太ももを触るように腕を回すこと

    ・片手ずつ回すこと

    を特に気をつけて指導します。

    地上でこの動きを練習した後に、水中で同様の動きを行います。

    練習方法としては、プールサイドを掴んだり、バディが手を握ったりして片手ずつ回すようにします。

    この時に重要なのは「水中で手を回して水を押す感覚を掴ませる」ということです。

    ただ腕を回すだけでは進まないので、しっかりと腕や手をつかって水を押すという感覚を掴んでもらえるように指導します。

    【面かぶりクロールの練習】

    これが終わると、次はいよいよバタ足とスクロールを混ぜます。呼吸の仕方はまだしっかりと教わっていないので、顔を上げない「面かぶりクロール」で練習します。

    面かぶりクロールでは、顔を上げずに、しっかりと頭を水中に入れることを意識させるようにします。

    もし、頭を水中にしっかりと入れることが困難な場合は、コツとして「おへそを見る」というアドバイスをします。

    そして、蹴伸びからバタ足とスクロールを入れます。

    頭をしっかりと水中に入れないと、バランスが取れずに下半身が沈んでいってしまいますので、気をつけるようにさせましょう。

    以上のことに気をつけて練習をすれば、綺麗な面かぶりクロールが出来るようになります。

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  • 指導案

    分かりやすい水泳の指導ポイント④~小学校中学年~「蹴伸び」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント③~小学校中学年~「連続したボビング」の続きです。

    ⑤蹴伸び

    蹴伸びは、まさに「浮く運動」から「泳ぐ運動」へと変化していくための第一段階であり、水泳において最も重要な動きであると言うことが出来ます。

    プロの水泳選手などになると、蹴伸びだけで25m進むことが出来たりもします。

    この段階ではもちろんそこまでが目標ではありませんが、蹴伸びでスムーズに進むことが出来るように習得させましょう。

    ・蹴伸びのやりかた

    膝を曲げて、その足を壁につけます。そして肩まで水に入り腕をまっすぐに伸ばしてスタートの準備をします。その後、頭を水に入れて両足でキックして進みます

    ・蹴伸びのポイント

    蹴伸びをする際に注意するポイントはいくつかあります。

    ⑴壁をしっかりとキックすること

    ⑵頭を両腕の間に入れて、両腕が耳の後ろに来るようにセットすること

    などが挙げられます。

    顔を上げたり、後頭部が水から出てしまっていたりすると、姿勢が安定せずにまっすぐ綺麗に進めなかったりしますので注意しましょう。

    また、蹴伸びの際に「上半身は綺麗に浮かんでいるけど、下半身が沈んでしまう」という状態がよく見られます。

    これは、身体における重心の置き方が間違っているか、手が必要以上に上がってしまっている可能性があります。

    そのときは、

    ・重心がおへそではなく、胸部のあたりであることを伝える

    ・手を下に下げて体全体のバランスを取る

    といった対処をするようにします。

    さらに、蹴伸びをする際には身体をピンと伸ばすことが非常に大切ですが、ピンと伸ばすことに意識をするあまり、身体に力が入ってしまうと上手く浮いてくれません。

    これは、「伏し浮き」などで身体から力を抜いて浮くことをしっかりと確認した上で、蹴伸びのときにも身体に力が入らないようにしましょう。

    また、最初はビート板を使った蹴伸びの練習も効果的ですが、このときにはビート板を横から握るのではなく、ビート板の上に手のひらを置いてビート板を使用するように注意しましょう。

    クロールや平泳ぎなどを小学校高学年で習得する際にも、蹴伸びは必須となる項目ですので、繰り返し練習をするようにして、力が抜けてスーッと進む蹴伸びを習得させるように心がけましょう。

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  • 指導案

    分かりやすい水泳の指導ポイント③~小学校中学年~「連続したボビング」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント②~小学校中学年~「様々な浮き方」の続きです。

    【4.クラゲ浮き】
    この姿勢は、だるま浮きから手を離したような状態で、クラゲのように背中が浮き上がり、頭や手足が水中にダランとなっている姿勢です。

    ポイントは、頭をしっかりと水中に入れることです。

    【5.大の字浮き】
    この姿勢は、伏し浮きの状態から、手足を両方向に伸ばした姿勢です。伏し浮きを綺麗に行うことが出来ない場合、こちらの大の字浮きから練習すると綺麗な伏し浮きの習得にも役に立ちます。

    【6.変身浮き】
    これは、今までの様々な姿勢を連続して行うことです。

    例えば、伏し浮き→大の字浮き→クラゲ浮きのように一回頭を水中に入れている状態でいくつかの姿勢を連続して行います。

    以上の浮き方を習得することは、後の「泳ぐ運動」を習得する上で非常に重要になってきますので、何度も反復して習得させるように心がけましょう。

    バディでそれぞれ協力しあって、伏し浮きや背浮きを綺麗に行うことが出来るようになるまで練習するように指導しましょう。

    ④連続したボビング

    ボビングとは、泳いでる最中に呼吸をするための呼吸法です。

    これが出来るようになれば、泳ぎの練習が始まったときに途中で足をつけてしまっても、水底をけって水上に顔を出して呼吸をすることが出来ます。

    さらに、この動作の習得の中で「水中で鼻から息を出して水上で息を吸う」というリズムを身につけることができ、小学校高学年になってクロールや平泳ぎを習得する際の「息継ぎ」への準備が出来ます。

    ・ボビングを習得する際のチェックポイント

    ⑴水に潜ったときに、鼻から「ブクブク」と空気を出す

    ⑵顔を水の上に出した時に、「パッ」と体内に残っていた空気を一気にだし、直後に一気に息を吸い込む

    この動作を連続して行うことが出来るようにします。

    さらに、水中を歩いて前進しながらこの動きを行うことが出来るようにしましょう。

    水上で息を吸うときに、一気に吸い込んでむせてしまったり、水中と水上で行う呼吸の動作を間違えると危険ですので、無理はさせずに、始めはゆっくりから、徐々に連続して出来るように習得させることを心がけます。

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  • 指導案

    分かりやすい水泳の指導ポイント②~小学校中学年~「様々な浮き方」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント①~小学校中学年~「習得させたい技能」の続きです。

    ③浮く運動について

    「水中で浮くことが出来る」という感覚を実際に身体を使って理解させていくことは、とても重要です。

    まず、これが身体に染み付いていないと次の「泳ぎ」の段階に入ることが出来ないと言っても過言ではありません。

    ④様々な「浮く運動」

    ここでは、「水中で身体が浮く」感覚を身につけるために最も重要な「浮く運動」を様々な姿勢で行うことによって習得してもらうことを目指すために、それぞれの姿勢と、そのときのポイントを説明していきます。

    【1.伏し浮き】
    伏し浮きは、その名の通り「伏せた」状態で水に浮く姿勢です。陸上でうつ伏せになっている状態を、そのまま水中で行なって浮きます。

    ポイントは、なるべく身体がまっすぐになることを心がけましょう。また、身体に余計な力が入っていたり、顔を上げようとしてしまうと下半身が沈んでいきます。

    この伏し浮きは、後の蹴伸びにも繋がる大切な姿勢です。

    【2.背浮き】
    この姿勢は、仰向けになった状態で浮く姿勢です。

    ポイントは、あごをしっかりと引いて上を見上げることです。頭が上がってしまうと、下半身が沈んでしまいます。

    もし、どうしても上手に背浮きが出来ない場合は、

    ⑴プールの中で子供を仰向けにして、頭を指導者の肩に乗せ、右手で腰を支えます。

    ⑵「頭を下げて、おへそを高く突き出して」と声を掛けたり、支えていることを強調したりしてリラックスさせます。

    ⑶子供の力が抜けてきたら、頭を肩から下ろして後頭部付近を左手で支えます。この時も右手で背中を支えるようにすると、姿勢が綺麗に安定します。

    ⑷姿勢が安定してきたら、背中の手を声をかけながら離していき、右手をおでこにのせて上を向くことを意識させます。

    といったような手順で、綺麗に背浮きが出来るように指導します。

    【3.だるま浮き】
    この姿勢は、だるまのように両足を折り曲げて足の前で両手をつなぎ合わせて抱えた状態で浮きます。

    それほど困難な姿勢ではありませんが、くるくると回ってしまったり、手を離してしまわないように気をつけることがポイントです。

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  • 指導案

    分かりやすい水泳の指導ポイント①~小学校中学年~「習得させたい技能」

    はじめに
    ここでは、小学校中学年に水泳の指導をする際のポイントや、どのようなことに気をつけて指導をするのが良いかなどを分かりやすく説明していきます。

    小学校低学年の段階では、遊びの要素が強かった水泳の指導ですが、小学校高学年になるとクロールや平泳ぎなどの泳法の取得が入ってきますので、この時期にその準備をしっかりとさせることが大切です。

    ①小学校中学年に向けた水泳指導とは

    小学校低学年のときに、「水に慣れる」「水を怖がらずに遊ぶことが出来るようになる」ことを通して、潜る動きなどを習得してきました。

    そして、小学校の高学年になるといよいよ本格的にクロールと平泳ぎの習得に入っていきます。

    つまり、小学校中学年はちょうどその境目にあたる時期であり、「潜ったり遊んだりしてゲームの要素も大きく楽しい水遊び」から、水中での身体の使い方を「クロールや平泳ぎなどの型にハマった泳法の取得」へと展開させていく必要があります。

    ②小学校中学年で習得させたい技能

    この時期に習得することを目標にさせたい技能は、大きくわけて二つあります。

    それは、

    ・浮く運動

    ・泳ぐ運動

    です。

    特に、3年生の段階では様々な姿勢で浮く運動を行い(・伏し浮き・背浮き・だるま浮き・くらげ浮き・変身浮き・集団浮きなど)、そこから蹴伸びへと発展させていきます。

    蹴伸びは特に、全ての泳ぐ運動・水泳に欠かせない技能なのでしっかりと習得させるようにしましょう。

    また、連続してボビング(水中と水上に交互に顔を出す水泳における基本の呼吸法)もこの時期に習得させるようにします。

    そして、4年生になった段階で、さらに泳ぐ運動を習得させることにも力を入れるようにして、面かぶりクロールや面かぶり平泳ぎなどで水中で泳いで、手や足を使って自分の力で身体を前に進める、という技能を習得させるようにしましょう。

    その際、バディを組ませて交互に練習を重ねることで、お互いの動きを客観的に指摘させ合うことも重要になってきます。

    それでは、下の項目からそれぞれの技能の習得の際に気をつけたいポイントや、指導する際のコツなどについて解説していきます。

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  • 指導案

    分かりやすい水泳の指導ポイント④~小学校低学年~「ゲーム」

    はじめに

    この記事は分かりやすい水泳の指導ポイント③~小学校低学年~「水遊びを楽しくする」の続きです。

    ⑤-7 一つ一つの動きを併せ持ったゲームを行うことで、技能の定着化を図る

    ここでのポイントは、今まで習得してきた動きをゲーム化することによって、さらに楽しく子供たちが水に馴れ親しむことが出来るようにすることです。

    例えば、

    ・電車歩きをチーム分け(20人クラスなら、4人×5グループ作るなど)して、各グループの先頭同士が歩きながら出会ったタイミングでじゃんけんをする。じゃんけんに負けたグループは買ったグループの一番後ろについていく。最後まで先頭を守れたグループの勝ち。

    →この遊びをグループや先頭の子供を変えて行う。

    ・ジャンケン股くぐり(バディでジャンケンをして、勝ったor負けた方が勝った方の手や股をくぐる)

    ・いかだ引き(一人が水に浮かび、複数の子供が周りを囲んで手などを握ってあげながら、浮いている子供を移動させる)のレース

    ・ダルマ・クラゲ・大の字の姿勢で水に浮かぶことが出来る

    ・リング・スティック拾い競争(水中に複数のリングやスティックを沈ませて、2チームに分けてそれを拾いあう)

    →拾っていいリングやスティックなどは一人につき一つまで、一つ拾ったらプールサイドに上がってもらう。(こうすることによって、得意な子ばかりが拾うのを防いで、水に潜ることが苦手な子供が行動出来るようになる。)

    などです。

    このようにゲーム性を取り入れることによって、より水への抵抗感がなくなって楽しく水の中で遊べるようになります。

    そうすることによって、中学年・高学年と上がっていく中で実際的な「泳ぎ方」の指導が入った時にも、恐怖感がない状態で練習に励むことが出来ます。

    まとめ

    冒頭でも述べましたが、多くの小学校低学年の子供たちにとって水泳の授業は初めてで、浴槽よりもはるかに大きくて深い水の中に初めて入る体験である可能性も大きくあります。

    そのため、小学校低学年の段階では

    ・水に慣れさせる

    ・水遊びを「楽しい!」と思ってもらえる

    ということに留意して、指導を進めるように心がけましょう。

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  • 指導案

    分かりやすい水泳の指導ポイント③~小学校低学年~「水遊びを楽しくする」

    はじめに

    この記事は分かりやすい水泳の指導ポイント②~小学校低学年~「授業にあたっての留意点」の続きです。

    ⑤-3 少しずつ出来ることを増やしていく

    ここでのポイントは、前述よりもさらに「水を意識させる」ことです。

    水の中に入っているからこそ楽しいと思える簡単なことをしてもらって、水への恐怖感がなくなるようにします。

    例えば、

    ・ワニ歩き(手をついて足を伸ばして手の力で前に進む)

    ・プールサイドにつかまって顔を水につける

    ・顔に水をつけるのを、壁から手を離して行う

    ・プールサイドに掴まった状態で身体を浮かせる

    特に、プールサイドにつかまって顔を水につける行為は恐怖感を覚える子供もいます。その際は、指導する人間が手を握ってあげるなどして、肌を直接触れさせることで安心感を与えることが出来るように注意しましょう。

    ⑤-4 水中での活動頻度を保証するために、待ち時間があまりないようにする

    これも水泳の授業においてはとても重要です。夏場しか行うことが出来ない水泳の授業では、なるべく多く水の中に入ってもらった方が、より効率的に水に慣れさせることが大切です。

    そのため、グループやバディなどを組ませてお互いを見ながら、なるべく水に浸かっている時間が長くなるように工夫しましょう。

    プールから一度上がってから、プールサイドでの説明が長かったりすると、子供たちの身体が冷えてしまって、腹痛や風邪などの体調不良に繋がる可能性もありますし、時間をあけてから再び水に入ると、最初の恐怖感が再び戻ってきていてうまく指導を次に進めることが出来なくなる可能性もあります。

    ⑤-5 学んだことをすぐに理解できるように、方法をあまり変えずに内容を変化させる

    ここでは、水中で歩くことや、カニ歩きなどにバリエーションをつけることによって何度も同じ動きを繰り返させます。

    例えば、

    ・電車歩き(複数人グループで前の人の肩を持ってみんなで一緒に歩く)で端から端まで移動する。(先頭の人間を交代していく)

    ・カニ歩きの向きを変えて移動出来るようにする

    ・電車歩きやカニ歩きのスピードを早くさせるようにする

    ・顔をつけるだけでなく、潜ることが出来るようにする

    などです。

    こうした細かいバリエーションを加えることによって、指導が単調にならずに子供たちが楽しく水に慣れ親しんでいくことが出来ます。

    ⑤-6 「できた!」と思って繰り返すことも大切なので、内容を変えてより習得率があがるように心がける

    小学校低学年の子供たちにとって「できた!」と思う達成感などはとても大きな喜びです。

    ですから、「できた!」という感覚を得ることができた動きにさらにバリエーションを加えてよりその動きの習得率が上がるようにしましょう。

    例えば、

    ・潜った状態で目を開くことが出来るようにする

    ・潜った時にブクブクと泡が立つように息を吐かせる

    ・バディの手や股をくぐらせる

    などです。

    今までの動きをすれば行えて、なおかつ今後のゲームなどにも繋がるような動きを習得させるように意識しましょう。

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  • 指導案

    分かりやすい水泳の指導ポイント②~小学校低学年~「授業にあたっての留意点」

    はじめに

    この記事は、分かりやすい水泳の指導ポイント①~小学校低学年~「プールに入る前に」の続きです。

    ④授業を実際に行うための考え方

    小学校低学年の段階では、

    ・水に慣れさせる

    ・水遊びを楽しくさせる

    ことが一番重要です。その中で、「顔をつけて息を止める」ことや「身体全部を水中に潜らせる」、「浮力で体が浮くことを知る」などを自然に身につけていくことが出来るようにします。

    これからをクリアするために、指導する側が心がけておくべきことが7つあります。

    1. 水深の浅いところからはじめる

    2.水への心理的な抵抗を減らすために、”誰もが”できることから始める

    3.少しずつ出来ることを増やしていく

    4.水中での活動頻度を保証するために、待ち時間があまりないようにする

    5.学んだことをすぐに理解できるように、方法をあまり変えずに内容を変化させる

    6.「できた!」と思って繰り返すことも大切なので、内容を変えてより習得率があがるように心がける

    7.一つ一つの動きを併せ持ったゲームを行うことで、技能の定着化を図る

    それでは、次からはこれからの内容について一つずつ解釈とより効率的に指導するポイントを記載していきます。

    ⑤-1 水深の浅いところからはじめる

    例えばいくら水遊びに慣れている子供でも、いきなり深くて底が見えなくて、自分の足がつかないようなところに連れて行かれるととても強い恐怖感を覚えます。

    そういった場所に連れていくことは、この年齢の子供にとってトラウマともなりかねないのでやらないようにしましょう。

    まずは、小学校低学年の子供の腰程度までの深さの場所に浸かってもらうことから始めます。

    ⑤-2 水への心理的な抵抗を減らすために、”誰もが”できることから始める

    ここでのポイントは、「水に慣れさせる」ことです。

    つまり、大量の水が自分の周りにある特性を生かしたことをさせるのではなく、普段陸上でも行なっている簡単なことから行うようにしましょう。

    例えば、

    ・水深の浅い水の中で立って歩かせる

    ・かけっこ

    ・カニ歩き

    などです。

    まずはこれらの動きをさせて、水の抵抗などを身体に感じながら動けるようにしましょう。

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