カテゴリー: 指導案
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中学実習生のためのシンプル指導案①ハードル走導入
はじめに
ハードル走は陸上競技の中でも、そのシンプルさから、小学校の体育にも取り入れられることも多く、人気がある競技だといわれています。
その一方で、走りながら素早く障害物を越えるという、複数のことを同時にするという事に苦手意識を感じている生徒もいるかもしれません。
ここでは、ハードル走の歴史や魅力、楽しさを伝えながら、その特徴や必要な動き、準備について理解させ、苦手意識のある生徒にも興味を持たせ、リラックスした気持ちで取り組めるようにすることを意識するようにしてみましょう。ハードル走の歴史
ハードル走の歴史は、馬で野山を駆け回って、木の根などの障害物を越えるのが流行った時代に、
馬に乗れない人たちが自分の足で障害物を越えながら駆けまわったのが始まりと言われています。
後に、自然の中ではなく人工的に作られたグラウンドのようなところで木の柵を越えるようになり、
現在のハードル走の姿に進化したという事です。
想像するとちょっと面白いですね。ハードル走の魅力とは?
陸上競技には多種多様な種目がありますが、それらは大きく、
「走る」「跳ぶ」「投げる」の三つに分けることができます。
ハードル走は短距離または中距離間にある障害物を跳び越えながら走り抜け、そのタイムを競う競技です。三つのうちの、そのうちの「走る」と「跳ぶ」をバランスよく掛け合わせた競技であるといえます。走りながら障害物を越えるというシンプルさや達成感、疾走感から初心者にも人気がありますが、それゆえに突き詰めるほど研究しがいのある競技であるとも言えます。
タイムを伸ばす為には、ただ走り、跳ぶだけではなく、歩数や歩幅の計算、引っかからずにハードルを越えるためのフォームなど、研究と実践を繰り返すほど、面白さや乗り越えられた時の達成感が増すといった魅力があります。まとめ
ハードル走は陸上競技の中では人気のある種目ですが、運動を苦手としている生徒にとってはとっつきにくい種目かもしれません。
その楽しさをや奥深さを伝え、興味を待ってもらい、基本の動きを安全に練習できるような心構えを持たせ、つながりを持たせて指導できるようにしましょう。
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中学実習生のためのシンプル指導案②ハードル走基礎知識
はじめに
導入の時点でハードル走に興味を持たせることができたら、次は、実際にハードルを跳ばせる前に、道具や動作の呼び方、跳ぶ際の注意点などの基礎知識、基本的な動きを教える必要があります。
授業をスムースに、安全に進められるよう、しっかり理解させるようにしましょう。
ハードル走のルール
・レース中はわざと倒したり、ハードルより低い高さで横を通過したりしてはいけません。
・110・100Ⅿでは、直線コースに等間隔に並んだ10台のハードルを越えながら走ります。
・アプローチ区間(スタートから一台目)からゴールまで、歩数がほぼ一緒(通常3歩)になります。事前準備
・走行レーンの整備(転んだ時に怪我をするような大きな石などが落ちていないか?)
・ハードルの高さは合っているか?(年齢、性別により異なる)
・ハードルの設置位置は正しいか?
・服装は適しているか?(走りやすいシューズ、足や腕の動きを邪魔しない衣服)
・ストレッチを必ずする基本の跳び方
①助走はスタートから全速力で加速をつける
②一台目はハードルの遠くで踏み切る(ハードルのギリギリ上を通過できる)
③上体は前傾させ、前足はしっかり前方に向けて伸ばす(視線は次のハードルを見る)
④振りぬいた腕は前方に伸ばす(上体が前傾しやすくなる)
⑤抜き足を出来るだけ腰の高さに引き寄せ、足が平行になるようにする(引っかかることを防ぐ)
⑥着地後スピードは保ったまま3歩で次の台へ
⑦全体にリズムよく跳び越え、助走のスピードを保ったままゴールまで一気に走りぬけるまとめ
最初から見よう見まねで出来る生徒もいるかもしれませんが、
大半の生徒は、知識もなくいきなり跳ぶのは躊躇するでしょう。
正しい知識を持って取り組めばケガのリスクも少ないという事を伝えること、
少しづつ慣らすことで生徒の不安を取り除き、意欲的に取り組めるようにしましょう。
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中学実習生のためのシンプル指導案③ハードル走基本練習メニュー
はじめに
ルールや跳び方など、ハードル走の基本がわかったら、実践に入りましょう。実際に跳んでみて、うまくできる、できない、できないなら何が難しいのか、生徒自身で感じさせ、研究させることが大切です。また、普段の生活ではなかなか使うことの少ない、股関節の柔軟性も重要なポイントとなりますので、その大切さを伝えて準備運動をしっかりし、怪我のないように取り組みましょう。
準備運動・ウォーミングアップ例
・基本の準備運動に加え、特に股関節の柔軟をしっかりしておく
→柔軟であるほど抜き足も高く上がりやすく無理のない姿勢で引っかかりにくくなる
→思わぬ怪我を防ぐ・基本的な走力はもちろん必要になるので、短距離ダッシュなどシンプルな走り込みも効果的
・ラダー(はしご)の中を細かいステップで走り抜ける・低い障害物(ミニハードルやぶつかっても痛くない簡易ハードルなど)を同じ歩数、リズムで跳ぶ
→上方向への跳躍、歩数の計算、跳ぶリズムをつかむハードルを使った練習法
①ハードルの横を走って実際に跳び、踏切足の歩数を合わせる練習
②ハードルの横を走って実際に跳び、抜き足を高く上げる練習実際にハードルを越えることはせずにレーンの脇を走って、
ハードルを跳び越えるタイミングのイメージをつかむ③何本か思うように飛ばせて様子を見、必要ならタイムを測定する
→その際、気を付けるポイントを一人ひとりにアドバイスしておさらいできると良い④二人一組または何人かでグループを作り、お互いの飛んでいる時の癖などをチェックして教え合う(動画を撮り合うのも有効)
⑤自由練習(様子を見て④とあわせて取り組んでも良い)
タイム測定会
授業の最後、または中盤と最後にタイム測定会を行い、目標を持って取り組めるようにしましょう。
まとめ
ここでご紹介したのはシンプルな基本練習メニューですが、ここから生徒の希望や成長度合い、必要に応じて肉付けしたり、
慣れてきたらいくつかの練習レーンを設けて自分たちで選ばせるのも良いでしょう。
どのような練習が必要か、生徒たち自身に考えさせるのも良いかもしれません。
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中学実習生のためのシンプル指導案④ハードル走テクニック動画集
はじめに
タイムを伸ばすには、正しいフォームを理解し、実践するという事を繰り返すということが大事です。ここではお手本となる動画に加えて、よくある失敗例、タイムが伸びない原因を理解させるための具体的な練習法など、指導の参考になる動画を集めました。
基本動作、練習法動画
小学生向けの動画ですが、必要な動作に慣れさせるための具体的な練習法が紹介されているので、ハードル走を苦手としている生徒への指導用に向いています。
ハードルに引っかかってしまう、スピードが乗らないなど、ハードルを苦手とする生徒によくある、
「出来ない」例をわかりやすく解説しています。
ハードルを怖がってスピードが落ちてしまう事に対処するための、簡易ハードルを使った練習法が紹介されています。
お手本動画
こちらも小学生向けの動画ですが、板に当たるのが怖いなどの問題の解決策、基本テクニックが先生のお手本動画と共にわかりやすく説明されています。(左足での踏切)
元オリンピック陸上 日本代表、井村久美子さんのお手本動画(右足での踏切
まとめ
一方的に指導するよりも、自分たちで研究して成果を上げたときの方が、喜びは大きいものです。
まずは自分の苦手な点について考えさせ、動画をじっくり見ることで気付きを得るのも大切なことです。
生徒同士でお互いをよく観察、指摘し合うのも理解を深めるうえで有効な練習方法であるといえますので、グループを作って動画を撮影し合うなど、様々な技術向上の手段を与え、生徒自身が自信をもってテストに臨めるように指導しましょう。
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中学実習生のためのシンプル指導案⑤ハードル走実技テスト
はじめに
ハードル走の動きに慣れ、自分で研究する方法を指導した後は、単元の仕上げとして実技テストを実施します。生徒にも判断の基準を共有し、より明確な目標に向かって研究、練習する材料となるようにしましょう。
ここでは採点の基準となる基本的なチェックポイントなどをご紹介します。チェックポイント①助走〜踏み切り
・助走が十分につけられているか?
(スタートから全力疾走出来ているか?こまた走りになっていないか?)・踏み切り足がハードルに近すぎないか?
(上方向に向かって跳び始めていないか?)チェックポイント②跳躍中
・上半身が前方向に倒れているか?
・腕が前方に伸びているか?
・踏み切った足は地面と平行になるようしっかりと曲げられているか?
(ハードルをひっかけたりしていないか?)・踏み切った足をしっかり上体に引き寄せてハードルを越えられているか?
・先にハードルを超える足は前方に向かってしっかり伸びているか?
・ハードルのギリギリ上を跳べているか?
チェックポイント③着地~次の踏切り
・着地はスムースか?
・着地後、失速することなくリズムよく次に踏み出せているか?
・三歩で次の正しい踏み切り地点にたどり着けているか?
チェックポイント④全体
・ハードルを倒したとしても、全体を通して、リズムよく跳べているか?
・タイムは基準点に達しているか?
(達していない場合も、それまでの個人記録と比較してどうかを基準に採点・評価する)まとめ
実技試験の目的は、生徒の理解、意欲、学習の成果を見ることです。
タイム測定の結果の数字ももちろん大きな判断の基準になりますが、記録が平均に達しなかったとしても、学習意欲の向上や自己記録の伸びなど、一人一人しっかり観察して、それぞれをきちんと評価してあげられるようにしましょう。
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中学実習生のためのシンプル指導案 ⑥ハードル走授業の振り返り
はじめに
実技テストが終わったら、今回の学習の成果を振り返りましょう。
理論をしっかり理解し、効率的に練習でき、全体を通して意欲的に学習に取り組めたか、
客観的に見た評価を与えると共に、生徒自身に考えさせ、他の生徒ともお互いの成長を振り返って意見を交換する機会を作りましょう。知識・理解
知識や正しい理解がないままただやみくもに練習していては、
技術が向上しないばかりか思わぬ怪我を招きかねません。
基礎的なルール、動きを十分に理解して取り組めたか確認してみましょう。
簡単にクイズ方式で生徒に尋ねてもいいかもしれません。・ルールを十分に理解して取り組めたか?
・運動に使う主な筋肉とその動かし方を十分に理解できていたか?
(股関節や足首の柔軟、腿の引き上げ、跳躍時の姿勢など、またその理由)・効果的な練習法とその意義を理解し、実施できていたか?
(自分の弱点を攻略する方法を自分で見つけられていたか?)意欲・姿勢
いくら知識があっても、ただそれに従って盲目的に練習していも技術は向上し続けることはありません。
色んな方向から自分の技術を研究して、常に改善していこうとする意欲があることが大切です。・他の生徒と意見を交換する、ビデを撮影をするなど、客観的に自分の技術を見て向上の材料にできていたか?
・自分のフォーム、癖などを把握し、改善のために研究ができていたか?
・得た知識と結び付けて、効果的な練習ができたか?
・無理なフォームを続けていなかったか?
・怪我に気を付けて楽しんでできていたか?
・自己タイムを常にチェックし、自分の成長を感じながら取り組むことができたか?
まとめ
自分の成長を振り返るということは他のスポーツをするうえでも大切になってきます。
ハードル走の最大の魅力でもある、
”走力だけではかなわない人にも、技術次第で勝てるチャンスがある”という事を、生徒は感じられたでしょうか?
研究を重ねてタイムが伸びた、跳ぶのが怖くなくなったという経験から、
知識のインプット、試行、研究、改善、実施…というサイクルがスポーツ技術の向上には必要だという事が学べたはずです。
また、他の生徒と意見を交換したり、自分自身の反省点や良かったところを常に振り返り、正しく評価できるようになること、またそれを癖づけることが、
スポーツ技術だけでなく、学習全般の向上には大切だという事を伝えられるようにしましょう。【関連記事】
★中学実習生のためのシンプル指導案①短距離走導入 -
中学実習生のためのシンプル指導案①ハンドボール導入
はじめに
中学校にはハンドボールが得意な生徒・苦手な生徒少なからずいるでしょう。
まずは指導者としてハンドボールについて知るという事が大切です。
今回はハンドボールの始まりから楽しさまでを紹介します。ハンドボール・はじまり
ハンドボールの始まりは約4000年前からといった説もあります。
なぜならエジプトの壁画にハンドボールと似た絵が描かれていたからです。
一般的な説は、19世紀後半のドイツにて女性向けのボールゲームが発案された所からになります。
ボールゲームを改良していった結果、競技ルールを作りハンドボールが誕生しました。
デンマークのホルガー・ニールセン7人制ハンドボールを考案し、ドイツでコンラッド・コッホが11人制ハンドボールを考案して、今のハンドボールが完成したのです。
日本にハンドボールがもたらされたきっかけは、1922年(大正11年)に大谷武一氏が大日本体育学会で、11人制のハンドボールを紹介した所からになります。
1936年(昭和11年)にはベルリンオリンピックでハンドボールが競技種目に採用されました。
1948年に「日本ハンドボール協会」が設立されて日本でもメジャースポーツになりました。ハンドボールの楽しさ
ハンドボールの楽しさは駆け引きにあります。
ハンドボールの試合では両チーム合わせて60-100回くらいの得点チャンスがあります。
得点しやすい競技の為、試合展開はスピーディーで瞬時の判断が得点に直結します。
ただシュートを放つにしても、自分でシュートに行くか仲間に頼るかなど、試合の中で様々な駆け引きが出来る競技です。
駆け引き上手になれば、日ごろの生活でも役立ちます。
ハンドボールを通して人生を充実させましょう。まとめ
中学校にはハンドボールが得意な生徒・苦手な生徒少なからずいるでしょう。
ハンドボールは50m走みたく肉体を極める競技と違って頭脳プレイもすることが出来ます。
指導者として駆け引きの楽しさを教えてみてはいかがでしょう。
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中学実習生のためのシンプル指導案②ハンドボール基礎知識
はじめに
中学校にはハンドボールが得意な生徒・苦手な生徒少なからずいるでしょう。
まずはハンドボールについて知るという事が大切です。
今回はハンドボールのルールと競技についてご紹介します。ハンドボール・競技編
「コート」
ハンドボールのコートは、40m×20mです。
選手はこのコート内で攻防を繰り広げます。「ゴール」
ゴールの大きさは高さ2m×幅3mです。
この狭いゴールで得点の攻防を繰り広げます。「正規の試合時間」
高校生以上は、前半30分・後半30分
中学生は、前半25分・後半25分
休憩時間は15分
正規の時間で勝敗がつかなければ5分休憩の後10分間「チーム」
1チーム7名で行います。
選手の交代は自由に行えます。
コートプレイヤーとゴールキーパーは違うユニフォームを着用することが義務です。「ボールの扱い方」
ボールの保有期間は3秒までです。
ステップの範囲は3歩までになります。
ボールに足で触れることは反則です。
身体がボールと接触していいのは膝から上になります。ハンドボール・ルール
「得点妨害」
明らかな得点機会を妨害した場合は反則です。
選手全員でゴールに押し寄せて、ゴールプレーを阻止する行為が該当します。「オーバータイム」
ボールを3秒以上保持する行為がオーバータイムとなり反則です。「オーバーステップ」
ボールを所持した状態で4歩以上歩く行為が該当します。「ダブルドリブル」
ドリブルしたボールを一度もって、再度ドリブルすると反則です。「プッキング」
相手を押す・突き飛ばすなどの行為が該当します。「キック」
キーパー以外が足でボールを扱うと反則プレイです。「パッシングプレー」
攻撃・シュートをせず、ボールを所持し続けると反則プレイになります。
サッカーやバスケは、パッシングプレイというのはありません。
ハンドボールならではのルールです。まとめ
ハンドボールを行っている生徒は少ないのが現状です。
しかし、ルールはバスケやサッカーとほとんど同様なので親しみやすい競技になっています。
指導者として、まずはハンドボールのルールを抑えておきましょう。
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中学実習生のためのシンプル指導案③ハンドボール基本練習メニュー
はじめに
中学校にはハンドボールが得意な生徒・苦手な生徒少なからずいるでしょう。
まずは取り組んでみるという事が大切です。
今回は誰でも始められる基本練習メニューをご紹介します。ハンドボール・基本練習メニュー
「チェンジパス」
ハンドボールはスピーディーなパスが要求されます。
小学校で行ったボールキャッチ練習を行います。
イメージがわかない場合は、縄跳びの八の字のように列を作って行うパスを思い浮かべれば大丈夫です。「反復横跳びドリブル」
体力テストで行う反復横跳びにドリブルを付け加えた練習です。
ハンドボールでは、ステップワークとドリブルが重要なため、効率のよいトレーニング法穂になります。「1対1」
3人1組で練習を行います。
Cの生徒は一定の場所で待機。
A・Bの生徒は、攻撃側と守備側で別れる。
Aを攻撃側とした場合は、Bの守備側をドリブルでかわしてCにボールを届ける
一通り終わった後は、3人でローテーションして全ての役割を行う。「ゴールキーパー練習」
PKの要領でゴールキーパーの練習を行います。
生徒全員ゴールキーパーになれば、終了で構いません。
けが防止の為、女子と男子で別れて行うと良いです。「ジョギング」
ハンドボールはスピーディーな動きが求められます。
その為、ボール練習の前に体育館を一周ジョギングすると良いでしょう。
基礎体力向上にもつながる為、授業には持って来いの練習方法です。まとめ
ハンドボールが得意な生徒・苦手な生徒少なからずいるでしょう。
少しでも興味を持つという事が大切です。
一通りの練習が終われば、後はゲームで実践感覚を養うというのも手です。
指導者として、まずは基礎を教えてあげるようにしましょう。
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中学実習生のためのシンプル指導案④ハンドボールゲーム
はじめに
中学校にはハンドボールが得意な生徒・苦手な生徒少なからずいるでしょう。
ハンドボールゲームは肉体だけでなく頭脳も駆使できる競技となっています。
指導者としてハンドボールゲームを行う際のポイントを紹介いたします。ハンドボールゲーム
正式の試合では7人で行います。
今回はハンドボールについて触れるという事が大切になってきます。
ですから、男女に分かれて全員参加できるように均等振り分けを行いましょう。
中には見学する生徒もいると思いますので、得点係や主審を行ってもらうと良いでしょう。
些細ないざこざでトラブルが起こらないよう、指導者として最初にある程度のオリジナルルールを設けておくと良いです。「ハンドボール・オリジナルルール」
・人のプレイを責めない。
・主審のルールに従う
・楽しく行う
・良いプレイは褒める
・熱くなりすぎず冷めすぎず「人のプレイを責めない」
中学校の体育でありがちな事が、ミスした生徒を必要以上に責めてしまう事です。
責めてしまえば、自信の低下ややる気の低下に繋がりかねないので禁止にしましょう。
反則の場合は先生と主審両方でジャッジするから心配はいらないと言い切ってしまえば、納得するでしょう。
「主審のルールに従う」
ハンドボールゲームでは場合によって、きわどいプレイに遭遇することがあります。
大人のプレイヤーですら主審に熱く抗議することがありますので、中学校では主審を必要以上に責めてしまうケースがあります。
そうならない為にも、主審のルールは絶対という事を心がけましょう。
違反した場合は、指導者として違反者を叱ると事前に言う事によってトラブル回避に繋がります。「良いプレイは褒める」
良いプレイを褒めることによって、今後のモチベーションアップにも繋がります。
デザイナーを例にして話すと、自分で制作したロゴや名刺を批判され続ければ、場合によっては鬱や退職の可能性も考えられます。
逆に褒められ続ければ向上心やチャレンジ精神が生まれて物事に意欲的な姿勢で取り組むことが可能です。
スポーツもこれと同じです。「熱くなりすぎず冷めすぎず」
熱くなりすぎれば周りを見失いがちになり、怪我に繋がる恐れがあります。
逆に冷めきってしまえば、ゲームとして成立しません。
怪我のリスクをしっかり伝えたうえで行うと良いでしょう。まとめ
しっかり基本ルールとオリジナルルールに基づいて授業を行えれば楽しい時間を過ごすことが出来ます。
指導者として、生徒の怪我に十分注意を払いながらゲームを行いましょう。
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