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何故剣道では「ヤー」と声を上げるのか

小話
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はじめに

福原愛選手の「サァー!」や張本智和選手の「チョレイ!」等々、卓球の試合でしばしば聞かれる大きな掛け声。この掛け声は「スポーツオノマトペ」と評され、身体と精神のリズムを整えるという目的で使用されるものです。こちらは卓球だけではなく他のスポーツ分野でも使用されており、剣道もそのひとつです。今回は剣道と掛け声の関係についてのお話をご紹介しましょう。

基本の掛け声

剣道は習い始めの頃から広範囲に使われる「ヤー!」「アー!」と面・胴・小手の攻撃技に応じて使う「めん!」「どう!」「こて!」の発声練習が行われます。日本剣道連盟制編集の『幼少年剣道指導要領』によれば、これらの発声目的は「心気力の一致を図り、打突を正確にさせる」と定められています。掛け声が挙動を安定化させる、というわけです。

日常生活でも

声を出すだけでそのような目的が達せられるのだろうか、と疑問に思う人もいるかもしれません。しかしその効能は一般的な生活の中でも体験する事ができます。何か重い物を持ち上げる時や硬く締まっているビンの蓋を開けようとしている時等に、私たちは思わず掛け声を発しています。畳や椅子から立ち上がる時も「よっこらしょ」「よいっしょー」等々、何らかの声を出しているはずです。掛け声は体内の力を増幅させると共に、その動作を安定化させる効能があるのです。

シャウティング効果

上記のような効果は「シャウティング(Shouting:叫ぶ)効果」と言われています。突発的な声を出すと脳が刺激され、アドレナリンという成分を分泌されます。このアドレナリンには覚醒作用があります。身体能力や集中力を高める機能があるのです。こうして「動作に伴う掛け声」というのは「脳刺激ーアドレナリン分泌」というルートを経由し、間接的に運動に貢献します。剣道は瞬発的な集中力と身体動作を要求される武道なので、掛け声によるサポートが必要になるわけです。

まとめ

以上が剣道と掛け声の関係についてのお話でした。最初は恥ずかしいかもしれませんが、掛け声が動作の一部として機能し始めると剣道の挙動は強く安定します。反復練習を行い、適切な掛け声スキルを会得しましょう。

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