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中学実習生のためのシンプル指導案①マラソン導入

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はじめに

競技には「対決型の要素が強いもの」と「追究型の要素が強いもの」があります。前者はサッカーやテニスのように対人戦が勝敗を分け、後者はフィギュアスケートや新体操のように個人技能の各表現により得点・タイム・距離等を競います。このように考えた時、長距離走(マラソン)は前者と後者、二つの要素が程よく融合している状態だと言えます。同空間・同時進行型で他プレイヤーと対決をしつつ、本質的には自分自身の技能表現が記録を決定するからです。さて、今回はそのマラソンに関するお話です。中学で指導導入を行う際のポイントをご紹介致します。

目標の設定

マラソン指導において基本技能を教示する前に行いたいのが「目標の設定」です。先述の通り、長距離走には「対決」「追究」の二要素があります。同時走行する走者内で上位に入れるよう指導を向かわせたいのであれば、その目標設定は「対決要素」にシフトします。同時走者はあまり意識せずに適切なランニングフォーム獲得とタイム更新の技能向上を行いたいのであれば、その目標設定を「追究要素」にシフトします。学習指導要領の基本的な考えとしては後者「追究要素」がイメージされていますが、指導者の考え・技能・経験によっては目標設定の調整も視野に入れるべきです。

基本技能

向かうべき方向性が定まれば、学生は長距離走という競技の向き合い方をイメージできます。その時点から長距離走の競技性と基本技能について教示を行いましょう。具体的には「ペースコントロールする為の工夫」「リズミカルでスピードを維持できる呼吸法やフォーム」「数値データや体調から力の配分を行う思考方法」といったポイントが長距離走の地盤を固めます。これらの理論面が必ず実践に貢献するというわけではありませんが、練習を重ねるうちに学生各人が自分に適応する知識を活用するはずです。「実践なき理論」も「理論なき実践」も適切ではありません。両者バランスよく指導に持り込みましょう。

安全について

長距離走は慢性的な運動負荷がかかるスポーツです。通常の競技とは違ってインターバルとなる休憩時間が取れませんから、学生によっては健康面・安全性にリスクが生じます。当然ですが、『走れメロス』のように友人の命を賭けて走るような鬼気迫る授業や指導は求められていません。健康面・安全性は最優先事項として捉えましょう。授業導入時に「何か身体に不具合がある場合は決して無理をして走り続けない事」「何か起きたら互いに協力して指導者に指示を仰ぐ事」等の安全基準を明示しておく必要があります。

まとめ

以上が中学校における長距離走授業に関する導入のお話でした。安全を前提に目標を明確にし、適切な理論面の提示を行いましょう。

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